人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2016年 02月 21日

法華経題目抄 文段二二  妙名に各六万九千三百八十四の妙を具す、此の妙名を唱うる故に、唱題の功徳も亦是れ無量無辺なり   


 十 五 日

一 六万九千等

  此の下は次に入文に()いて明かす、亦二。初めに単論、次に「妙とは」の下は具徳を明かす、亦二。初めに妙の義を明かし、次に「法華経」の下に正しく()()を明かす。  

一 一()の字の下に一の妙あり

  「一一の字の下に一一の妙」とは、即ち是れ題号の通名の妙の字なり。別に其の体有るに非ず。所以(ゆえ)に妙楽云く「別は総より(わか)つ」云云。(また)記の一の本に云く「句句の下に通じて妙名を結す」云云。証真云く「題して妙法と云う。故に其の下の文文句句は皆妙なり。()(りょう)等の句の如き、並びに妙を(せん)ずるを以ての故に」等云云。

一 妙とは乃至円満(えんまん)の義なり

  今、「円満の義」を明かす所以(ゆえん)は、次の()()の義を明さんが為なり。

  問う、開目抄上二十一に云く「()れば経文には顕現(けんげん)自在力(じざいりき)演説(えんぜつ)円満(えんまん)経等云云、一部六十巻は一字一点もなく円満経なり、譬へば如意(にょい)宝珠(ほうじゅ)は一珠も無量珠も共に同じ一珠も万宝を尽して(ふら)し万珠も万宝を尽すがごとし、華厳経は一字も万字も(ただ)同事なるべし」文。此の文、全く当文に同じ。其の()如何(いかん)

  答う、(けだ)し華厳の如きは、実に其の義を論ずれば即ち二失あり。一には二乗不成仏、二には()(じょう)正覚(しょうがく)なり。実義は(しか)りと雖も(しばら)阿含(あごん)等に望む故に、円満の義に約して以て()()を論じ、即ち如意珠に譬うるなり。

(けだ)し迹門の如きも二乗作仏を明かすと雖も、(なお)(われ)始めて道場に座して」と説く。珠の破れたると、月に雲の()かると、日の(しょく)したるが如し。実義は然りと雖も、今は()(ぜん)に望む故に通じて円満の義に約し、以て互具を論ず。(すなわ)ち如意珠に譬うるなり。彼は阿含(あごん)等に望み、此れは華厳等に対する故に勝劣分明(ふんみょう)なり。妙楽云く「(およ)(もろもろ)法相(ほっそう)は所対不同」云云。

宗祖云く所詮(しょせん)所対を見て経経の勝劣を(わきま)うべきなり、強敵を臥伏(がふく)するに(はじめ)て大力を知見する是なり」文。  

一 一字一字に余の六万九千三百八十四字を(おさ)めたり

  一字一字の下の妙の文字に、()の六万九千三百八十四字を納むるなり。今、所詮を以て(のう)(せん)を顕す。故に一字一字に余の六万九千等を納むと云うなり。(まさ)に知るべし、一々の字の下の妙の文字は、(もと)是れ通名の妙の文字なるが故なり云云。此等の功徳、(みな)久遠名字の妙法に帰するなり。(つぶさ)(かみ)に元意を示すが如し。故に今(これ)を略す云云。

一 如意(にょい)宝珠の芥子(けし)(ばか)り等

  大論五十九・十三、上の啓蒙(けいもう)の弁の如し。

信者、(まさ)に知るべし、既に妙法の宝珠を(たも)つ、故に内外(ないげ)()いて用心あり。一には(いわ)く、焼亡。二には謂く、盗賊なり。所謂(いわゆる)焼亡とは、即ち是れ不信謗法の火、妙法の無量の功徳を焼失する故なり。道乗(釈九十九)瞋恚(しんに)の火すら(なお)読誦(どくじゅ)の功徳を焼く。(いわん)や謗法の炎をや。所謂盗賊とは、即ち是れ悪鬼・魔王の障礙(しょうげ)なり。例せば隠士・烈子の如し云云。

当に知るべし、題号に()いて妙名の具徳を明かすに、(また)多意を含む。今、意を取って之を示す。(いわ)く、()し略釈に()らば(ただ)迹本二妙を含む。若し正釈に依らば即ち迹本二十妙を含む。若し(さら)に判開二門を加うるに依って即ち本迹の六十妙を含む。若し更に三法及び観心を加うるに依らば(すなわ)ち百二十重の妙の功徳を含むなり。

又、入文に()いて妙名の具徳を明かすに、()し単に之を論ぜば、即ち六万九千三百八十四の妙の功徳を含む。若し互具に約せば、六万九千三百八十四の妙名に(おのおの)六万九千三百八十四の妙を()、故に妙の名に実に無量無辺の妙の功徳を具するなり。()の妙名を唱うる故に、唱題の功徳も(また)是れ無量無辺なり等云云。


                  つづく
  目次



by johsei1129 | 2016-02-21 13:13 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/24978261
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< GOSHO 上野殿御返事 Th...      南条時光の所領・上野郷の殿原一... >>