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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 02月 20日

法華経題目抄 文段二一 「妙」の一字に百二十重の妙の功徳を具するなり。故に一返の口唱の功徳は広大なり。

 

  十 四 日

一 迹門(しゃくもん)

  此の下、正しく具徳を明かす、亦二。初めに題号に()いて明かし、次に「六万九千」の下は入文に()いて明かすなり。  

一 迹門十四(ぽん)の一妙・本門十四品の一妙

  是れ略釈の意に依る。故に開権(かいごん)(けん)(じつ)を迹門の一妙と名づけ、開迹(かいしゃく)顕本(けんぽん)を本門の一妙と名づくるなり。迹本二門の妙法は、其の名は同じと雖も其の義は天地水火なり。(ここ)に尽すべきに非ず、故に(しばら)之を略するのみ。

  「迹門の十妙、本門の十妙」とは、本迹(とも)に是れ正釈の意に依るなり。

「迹門の三十妙・本門の三十妙」とは、是れ開を判ずる二門の意に()る。(いわ)く、正釈十妙の上に更に相待(そうたい)判麁(はんそ)の十妙、絶待(ぜつたい)開麁(かいそ)の十妙を加うる故に「迹門の三十妙」と云うなり。迹を以て本に例す、本門も亦(しか)なり。

「迹門の四十妙・本門の四十妙」とは、又本体の十妙の上に(さら)に心法の十妙・仏法の十妙・衆生法の十妙を加うる故に「迹門の四十妙」と云うなり。迹を以て本に例す、本門も亦(しか)なり。

(かん)(じん)の四十妙」とは即ち彼の観心の一科の意、四十妙の法に附して以て己心を()るなり。

  問う、啓蒙等の意に云く、本迹(おのおの)三十妙とは、是れ心・仏・衆生の三法妙に約す。本迹各四十妙とは、(さき)の十妙及び三十妙を重ね合せて之を()ぐ、故に四十妙と云うなりと云云。此の義は如何(いかん)

  答う、此の義、大いに非なり。略して二(しつ)あり。一には待絶(たいぜつ)二妙を()(とが)、二には四十妙の文に別体無きの(とが)云云。(しか)るに啓蒙、()して云く「妙名一唱、待絶()()の故に別に之を論ぜず」云云。今謂く、既に待絶倶時の故に(まさ)二妙を論ずべし。学者(これ)を思え。待絶三法妙等は之を略す云云。

一 百二十(じゅう)の妙なり

  (すで)に「妙」の一字に百二十重の妙の功徳を()するなり云云。故に一返の口唱の功徳(くどく)は広大なり。三重の秘伝云云。


 つづく


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by johsei1129 | 2016-02-20 17:26 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)


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