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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 02月 02日

法華経題目抄 文段二 「泰山を壊(こぼ)つに非ずんば焉(いずく)んぞ紅海を填(うず)めんや」


一 根本大師門人

  「根本大師」とは即ち伝教大師の御事(おんこと)なり。此れ則ち根本中堂(ちゅうどう)建立の大師なるが故なり。

  問う、何ぞ根本中堂と名づくるや。

  答う、法華止観の観心を根本と()る故なり。故に(つぶさ)には「一乗止観院根本中堂」と云うなり。報恩抄上三十六に云く「日本の(はじめ)第一の根本大師」と云云(けだ)し此の意は、日本国の大師の根本なるが故に根本大師と名づくるか。

  問う、彼は迹化(しゃっけ)の菩薩、此れは本化(ほんげ)の菩薩。何ぞ()の門人と号せんや。

  答う、是れ佐渡已前の故に(しばら)外相(げそう)(じゅん)じて(しか)云うなり。実には是れ本化の菩薩、何ぞ彼の門人と云わん。内証仏法血脈抄(けちみゃくしょう)十八・十八に云く「今外相は天台宗に()る、故に天台を高祖と為す。内証(ひと)り法華に依る、故に釈尊・上行直師(じきし)と為すなり」(新定九五六)略抄。

一 日蓮(せん)文。

  御名乗(なのり)の事、別章の如し云云。

一 南無妙法蓮華経

  問う、始めに七字を()く、何の意ありや。

  答う、是れ題目の中の題目、及び入文に(すす)むる所の題目、(とも)に是れ口唱なることを(あらわ)すなり。

  第三に入文判釈(はんじゃく)とは、当抄大いに(わか)ちて二と為す。初めに信心()(しょう)功徳(くどく)を明かし、次に「問うて云く妙法蓮華経の五字」の下は妙法五字の功徳を明かす。初めの文、亦二。初めに正釈、次に「問うて云く題目」の下は引証(いんしょう)。初めの正釈に亦二。初め行浅(ぎょうせん)()(じん)、次に「問うて云く火火」の下は広釈。

一 問うて云く法華経の(こころ)をもしらず等

  是れ無智(ひら)(しん)じの行浅功深を明かす云云。涅槃経三・六十一に云く「若し善男子善女人有って、此の経名を聞いて()(しゅ)に生ずる者は、()(ことわり)有ること無けん」云云。同疏に云く「()くの如く名を聞いて、自ら悪に()せず、(じん)()()たず」云云。御書十・五十七。

  問う、若し(しか)らば我等衆生一期(いちご)一遍(いっぺん)なりと雖も不退の位(いた)るべきや。

  答えて云く、()し過去の謗法無き人は実に所問の如し。(つい)に不退に到るべし。(しか)るに我等衆生は過去の謗法無量なり。此の謗法の罪(めっ)(がた)し。天台云く泰山(たいざん)(こぼ)つに非ずん(いずくん)ぞ江海(うず)めんや」云云。(いわん)や文に(つい)に到るべし」と云う、(これ)を思い見るべし。

  善無畏抄三十九に云く「謗法(ほうぼう)無くして此の経を持つ女人は十方(じっぽう)虚空(こくう)に充満せる乃至(ないし)十悪・五逆なりとも草木の(つゆ)の大風にあえるなる可し(乃至(ただ)滅し難き者は法華経謗法の罪なり乃至(たと)い八万聖教を読み大地微塵(みじん)塔婆(とうば)を立て大小乗の戒行(つく)し十方世界の衆生を一子の如くに為すとも法華経謗法の罪()ゆべからず、我等・過去・現在・未来の三世の間に仏に成らずして六道の苦を受くる(ひとえ)法華経誹謗(ひぼう)の罪なるべし」云云。故に信力(ごう)(じょう)に妙行を励むべきなり。


                    つづく
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by johsei1129 | 2016-02-02 21:34 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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