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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 02月 01日

法華経題目抄 文段一


  題目抄文段
 
 

         正徳六(ひのえ)(さる)六月十三日 大貳(だいに)日寛記す

一 法華題目抄

  当抄の大意は佐渡已前、文永三(ひのえ)(とら)御年四十五歳述作(じゅっさく)なり。故に(もん)(ごん)(じつ)相対(そうたい)判釈(はんじゃく)なり。文の初めに(のう)(しょう)の題目の功徳を明かし、次(しょ)(しょう)の妙法()(とく)を明かす。是れ則ち能唱の功徳の広大なる所以(ゆえん)(まこと)に所唱の具徳の無量なる()る故なり。

  次に題号を釈す。此れに二意有り。(いわ)付文(ふもん)元意(がんい)なり。付文の辺、(また)二意を含む。

一には「法華」の二字は(たい)()げ、「題目」の二字は名を挙ぐ。是れ則ち名は必ず体ある故なり。謂く、妙法蓮華経とは(すなわ)此れ法華経一部八巻二十八品の題目なり。故に「法華題目抄」と云うなり下の文四に云く「釈迦如来乃至四十二年が間は名を()してかたりいださせ給わず仏御年(おんとし)七十二と申せし時はじめて妙法蓮華経ととな()えいでさせ給いたり」云云。

  二に(そう)(かん)(ぎょう)等の題目を(えら)ぶ。故に「法華題目抄」と云うなり。此れ則ち日本一同に念仏を唱うる故なり。撰時抄下二十二に云く()の念仏と申すは雙観経・観経・阿弥陀経の題名なり(ごん)大乗経の題目の広宣流布する(じつ)大乗経の題目の流布せんずる(じょ)にあらずや」云云。

  次に元意の辺は、此の題号に於て三()の秘法を含むなり。謂く、「法華」の二字は所信の体、(すなわ)是れ法華経の本門寿量文底下種の本尊なり。「題目」の二字は能唱の行、即ち是れ本門寿量文底下種の題目なり。(しょ)(じゅう)(ところ)は即ち是れ()遠元(おんがん)(じょ)の本門の戒壇なり。

  問う、何を以て此の事を知らん。

  答う、当体義抄二十三・十三に云く「正直に方便を捨て(ただ)法華経を信じて南無妙法蓮華経と(とな)うる人は、三道即三徳と転じ、其の人の所住の処は(じょう)寂光土(じゃっこうど)なり。本門寿量の当体蓮華仏とは日蓮が弟子檀那等の中の事なり」(取意)云云。果、(すで)に本門寿量の当体蓮華仏なり。因(あに)本門寿量の妙法に非ずや。能唱、既に本門寿量の妙法なり。所信、(あに)本門寿量の本尊に非ずや。故に知んぬ「(ただ)法華経を信ず」とは(すなわ)是れ法華経の本門寿量文底(もんてい)の本尊なり。今「法華」の二字は即ち「但法華経を信ず」に同じ。今「題目」の二字は即ち「南無妙法蓮華経と(とな)う」に同じ。故に知んぬ、今「法華題目抄」と云うは、(ただ)法華経の本門寿量文底の本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱うる義なり。故に「法華題目抄」と云うなり。此れは蓮祖出世の本意に約する故に、元意(がんい)の義、(さと)らざるべからず云云。

  問う、啓蒙二十三初に当抄の題を釈して云く「(もと)より『法華の号は一門を(もっぱ)らにせず』の道理の故に本迹一致の題目なり。三大秘法の中の本門の題目と名異義(みょうぎい)(どう)なり」云云。此の義如何。

  答う、彼(なお)台家(つう)()法相(ほっそう)名通(みょうつう)義別(ぎべつ)を知らず。(いわん)当流(じん)(じん)の元意を知らんや。当に知るべし、「法華の号は一門を専らにせず」とは是れ名通、一往の辺なり。若し義別の辺は勝劣(しょうれつ)分明(ふんみょう)なり。故に記十・三十に云く「()聞の言、全く本迹を表す。(いわん)や法華の号は一門を専らにせず。先ず迹を表し、次に本を表す。迹中の顕実すら尚而して(これ)(ごう)(どく)す。況や(また)本実能く即ち受けんや」略抄。既に迹を挙げて本(きょう)(あに)勝劣分明に非ずや是一。

若し本迹一致の題目、三箇の秘法の中の本門の題目と名異義同と云わば、(なんじ)(いかん)ぞ蓮祖の唱えたもうが如く、本門寿量の南無妙法蓮華経と弘めずして、更に本迹一致の題目と云うや。(あに)宗祖違背(いはい)の謗法に非ずや是二。

(およ)そ諸御抄の中に(いず)れの処に本迹一致の南無妙法蓮華経と云うや是三。


                    つづく 
  目次



by johsei1129 | 2016-02-01 22:15 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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