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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 01月 26日

報恩抄文段 下二八 宗教の五箇に配して三大秘法を説き明かす

 
   三月二十六日

一 (もと)めて云く()形貌(ぎょうみょう)如何(いかん)

 是れ第三度に(いた)るなり。是れ尊重(そんじゅう)(あらわ)すなり。大論百・二十一に云く「法を尊重せんが為に慇懃(おんごん)に三に至る」と文。即ち此の意なり。

一 (ひとつ)には日本・乃至(ないし)等文。

 総じて(れん)()弘通の大綱は宗旨の三()、宗教の五箇を()でざるなり、之を宗門八箇の法義と()うなり。中に於て宗教の五箇は是れ(のう)(せん)、宗旨の三箇は所詮(しょせん)なり。故に先ず(すべから)く宗教の五箇を(りょう)すべし云云。

 第一の教とは、一代諸経の浅深勝劣(せんじんしょうれつ)を判ずるを教と云うなり。天台大師は五時八教を(もっ)て一代の浅深を判じ、以て法華経最第一を(あらわ)せり。蓮祖聖人は三重(さんじゅう)秘伝(ひでん)を以て文底秘沈(もんていひちん)の大法を(あらわ)したまえり。(いわ)く、()(ぜん)当分(とうぶん)・迹門()(せつ)、迹門当分・本門跨節、(だっ)(ちゃく)当分・下種(げしゅ)跨節なり。下種跨節とは(すなわ)ち三大秘法なり。「日蓮が法門は第三の法門」とは是れなり。諸宗諸門は()の事を知らず云云。

 第二の機とは、正像(しょうぞう)二時は本已(ほんい)()(ぜん)の故に下種の善根を(じゅく)し、末法は(ほん)未有(みう)(ぜん)なる故に、(ただ)ちに三大秘法を以て下種と()すなり。故に「本門の直機(じっき)」と云うなり。(みょう)(らく)の記の一末三に云く「()とは下種、()とは(じゅく)(だつ)なり」と云云。

 問う、末法と云うと(いえど)も、何ぞ必ずしも本未有善ならんや。

 答う、(しばら)く三義を示さん。

 一には先例に(じゅん)ずるが故に。文十十二に云く「(もと)(すで)に善有り、釈迦小を以て(しか)して(これ)(しょう)()す。(もと)(いま)だ善有らず、不軽(ふきょう)大を以て而して之を(ごう)(どく)す」云云。威音(いおん)(のう)の像法は即ち釈迦の末法に同じきなり。
 二には現見に()るが故に。

 唱法華題目抄十一・四十七に云く「当世の風俗を見るに、無善(むぜん)の者は多く()(ぜん)の者は少し。皆地獄(じごく)()なるのみ」(取意)文。故に(また)多分に約するなり。

 三には仏を()ること遠きが故に。

 太田抄二十五・四に云く「今は(すで)に末法に入って在世(ざいせ)結縁(けちえん)の者は漸漸(ぜんぜん)衰微(すいび)して(ごん)(じつ)の二機(ことごと)()きぬ。()不軽(ふきょう)菩薩末世(まっせ)に出現して(どっ)()()たしむるの時なり」文。()教行証二十・四に云云。諸宗諸門は之を知らず云云。

 第三の時とは、(やく)王品(おうほん)に三箇の秘法広布の時を指示す。大集経に「白法隠没(びゃくほうおんもつ)」と云云。薬王品に云く「後の五百歳の中に広宣(こうせん)流布(るふ)」と云云。彼の大集経の「白法隠没」の時は(すなわ)ち是れ今経広布の時なり。(たと)えば明暗(みょうあん)来去(らいこ)同時なるが如し。第四十九。故に此の三大秘法は末法流布の(だい)白法(びゃくほう)なり。

 第四の国とは、弥勒(みろく)云く「東方に小国有り」と。(じゅう)云く「()の典は東北に(えん)有り」等云云。日本と言うは、日は(いわ)く、本門三()の秘法、本は謂く、根本。故に知んぬ、本門三箇の秘法広布の根本の国なり。故に日本国と云うなり。又日は謂く、(のう)()日天(にってん)なり。本は謂く、本門三箇の秘法なり。意に云く、(にっ)天子(てんし)の如くなる本門三箇の秘法流布の国と云云。「又日天子の、()(もろもろ)(やみ)(のぞ)くが如く」とは是れなり。遵式(じゅんしき)天竺(てんじく)別集(べつしゅう)に「始め西より伝う、(なお)月の出ずるがごとし。今(また)東より(かえ)る、猶日の(のぼ)るが如し」文。

 第五の教法流布の前後とは、衆生の(やまい)(したが)って三時の弘経の次第あり。(すで)に小乗の次には(ごん)大乗(だいじょう)を弘め、権大乗の次には(じつ)大乗(だいじょう)の法華経を弘む。故に知んぬ、実大乗の次には(もん)底深秘(ていじんぴ)の大法を弘むべきなり。

 今五義を(もっ)(まさ)しく其の義を(しる)さん。此の三箇の秘法は如来出世(しゅっせ)の本懐、寿量(じゅりょう)文底(もんてい)()(よう)(れん)()弘通(ぐつう)骨目(こつもく)、衆生成仏の種子の大法なり。

 三大秘法抄に云く「法華経を諸仏出世の一大事と()かせ給いて候は()の三大秘法を(ふく)めたる経にて(わた)らせ給えばなり」云云。


                    つづく

報恩抄文段下 目次



by johsei1129 | 2016-01-26 21:06 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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