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日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 01月 13日

報恩抄文段 下十二


一 例せば漢土の善導(ぜんどう)

()の下は次に例を引く。

文に云う(もっぱら)経法の如くせよ」とは点の如く、板は()なり。

「観念法門経」とは、(われ)述作(しゅっさく)して経と名づく、是れ弥陀(みだ)指授(しじゅ)の故なりと云云。

文に云う(よう)柳房(りゅうぼう)」とは、是れ善導大師の事なり。

下山抄二十六・四十八に云く「されば念仏者が本師の(どう)(こう)は乃至現身に狂人と成りて()(なぎ)(のぼ)りて身を投げ堅土(かたつち)に落ちて死にかねて十四日より二十七日まで十四日が間・顛倒(てんどう)狂死(おうし)(おわ)んぬ」と云云。

問う、本伝に(いま)だ見ず。十四日が間、顛倒して狂死するの相は如何(いかん)

答う、浄家(じょうけ)(りょう)(ちゅう)伝通記の二・五に云く、善導入寂(にゅうじゃく)の日を明かして云く「新修伝に云く『春秋(しゅんじゅう)六十有九、(えい)(りゅう)二年三月十四日入滅す』と。帝王年代録に云く『高宗(こうそう)皇帝の永隆二年三月二十七日、善導和尚(ぼう)ず』と」等云云。()()、深く此の両説を(さぐ)り「十四日が間・顛倒狂死」と云云。(あに)明察(めいさつ)に非ずや。

報恩抄文段下末

一 心経の()(けん)の跋等

是れは弘法(こうぼう)の作なり。故に「昔、()(じゅ)()説法(せっぽう)(むしろ)(ばい)して」等と云うなり。(ただ)(こっ)(きょう)には「空海(くうかい)の作に非ず、筆力(はなは)(つたな)し。表に非ざるを表と()う。(こう)(にん)九年の大疫(たいえき)は国史に()すること無し」文。

孔雀(くじゃく)(きょう)の音義」は真済(しんぜい)が自記なり云云。五時記の八に()でたり。

弘法(こうぼう)大師の伝」等とは、此の(しも)(もう)游方(ゆうほう)記を引き、(つぶさ)()()の事を破す。()いて見よ。

    三月十八日


一 
(ごう)()を耳に十二年(とど)

(せん)三・七十三に云く「阿竭多仙(あかだせん)は十二年中に恒河の水を(とど)めて耳の中に()く」と。

一 (あるい)は大海をすひほし

(せん)に云く「()()仙人は一日の中に大海の水を飲み、大海をして(かわ)かしむ」文。

一 或は日月(にちがつ)を手ににぎり

 玄の三・四十一に云く「河を(とど)めて耳に()き、日月を(もん)(ぱく)す」文。補註(ふちゅう)二・九に云く「(もん)も亦(ばく)なり。(いわ)く、執持(しゅうじ)なり」と。

詩林の四・七に云く「周生(しゅうせい)と云う人、中秋(ちゅうしゅう)の夜、客と(かい)す。月光(げっこう)(まさ)(あきら)かなり。坐客に()いて云く、我()く雲に(かけはし)して月を取り(ふところ)に置かんと。(すなわ)ち数百丈の(なわ)を取り、()れに乗って云く、我()の縄を(もっ)て雲に(かけはし)し明月を取らんと。手を以て()ぐれば、懐中(かいちゅう)より月一寸(いっすん)(ばか)()でたり」と云云。

一 (あるい)(しゃく)()()(よう)をなし

 籤に云く「()(どん)仙人は大神変(たいじんぺん)()して十二年中変じて(しゃく)(しん)()り、並びに釈身をして()(よう)の身と作らしむ」等云云。亦籤に云く「()()仙人は自在天(じざいてん)()り三目と()るか。羅々(らら)仙人は迦毘(かぴ)()(じょう)を変じて鹵土(つちくれ)と為し、張楷(ちょうかい)()く霧を(つく)り、(らん)()()く雲を()く」文。

 補註二・九に云く「()漢書(かんじょ)に云く、張楷(ちょうかい)弘農(こうのう)山に隠居(いんきょ)す。学者(これ)(したが)う。()れ能く五里の霧を作る。(ばい)(ゆう)は能く三里の霧を作る、楷に学べりと」等云云。我が形を吹き(いだ)鉄拐(てっかい)とは別人(べつじん)と見えたえり。

「欒巴は善く雲を吐く」は、(もう)(ぎゅう)中四十九に「欒巴酒を()く」云云。今(いわ)く、始めは是れ酒、中比(なかごろ)は是れ雲、終りは是れ雨なり。蒙求に云く「雨に(みな)酒気有り」と云云。

又下の十四に云く「長房(ちょうぼう)縮地(しゅくち)註に云く、長房、仙を(がく)せんと(ほっ)す。家人の(うれい)(かえり)み、(ひとつ)青竹(あおだけ)()って長房の身を(はか)り、(これ)舎後(しゃご)()く。家人()形を見て、(くびれ)(じに)すと()す」云云。韓湘(かんしょう)は太平の一・八。又中の四十一に「左慈(さじ)(さかずき)()ぐ」云云。「(すずき)(はじかみ)付けたり(にしき)の事」と云云。


                       つづく

報恩抄文段下 目次



by johsei1129 | 2016-01-13 22:05 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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