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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 11月 08日

疫病に国中に蔓延する中、くぼの尼御前の変わらぬご供養の志を「大風の草をなびかし、雷の人を驚か すやうに候」と称えられた書【窪尼御前御返事】

【窪尼御前御返事】
■出筆時期:弘安元年(西暦1278)六月二十七日 五十七歳御作。
■出筆場所:身延山中 草庵にて。
■出筆の経緯:本抄は日興上人のおばで駿河・富士郡の故高橋入道の御家尼・窪尼御前御が種々のご供養されたことへの返書となっております。

本抄を著された弘安元年は前年の建治三年末頃から疫病が大流行し、建治四年二月二十九日には、建治四年から弘安元年に改元される程でした。
さらに鎌倉幕府は五月二十六日、国内二十二の社司を召して疫病の祈願を執り行います。その渦中に、窪尼が種々のご供養をなされたことに大聖人は「大風の草をなびかし、(雷)の人ををどろかすやうに候」と窪尼の変わらぬ志に驚嘆され、「よの中にいかにいままで御しんようの候いけるふしぎさよ」と讃えられておられます。

また大聖人はこの弘安元年の四月から七月の四ヶ月間で、現存するだけで二十一通の消息を南条時光、四条金吾、大田乗明、富木常忍、妙法尼、池上宗長、千日尼らの主だった信徒に送られ、法華経信仰を貫くよう励まされておられます。
■ご真筆:現存しておりません。古写本:日興上人筆(富士大石寺所蔵)

【窪尼御前御返事 本文】

すず(種種)の御供養送り給い了んぬ。
大風の草をなびかし・いかづち(雷)の人ををどろかすやうに候。
よの中にいかにいままで御しんようの候いけるふしぎさよ。

ね(根)ふかければ、は(葉)かれず、いづみ(泉)に玉あれば水たえずと申すやうに、
御信心のねのふかく、いさぎ(潔)よき玉の心のうちにわた(渡)らせ給うか。
たうとしたうとし、恐恐。

六月二十七日 日 蓮 花 押
くぼの尼御前御返事



by johsei1129 | 2019-11-08 22:34 | 弟子・信徒その他への消息 | Trackback | Comments(0)
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