人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2016年 01月 10日

報恩抄文段 下九 経文の如く已今当に勝れて法華経より外に仏になる道なしと強盛に信ずるを、法華経を信ずると云うなり

一 ()の例をもつて知るべし等

次に此の文の下は、(まさ)しく真言()(しゃく)、亦二と()す。初めに釈、次に「されば此の真言」等の下は結。

初めの釈の中、亦二と為す。初めに総じて破し、次に「されば善無畏(ぜんむい)三蔵(さんぞう)」の下は別して破するなり。初めに総じて破するを亦四と為す。初めに()(きょう)違背(いはい)(ほう)(ぼう)を知るを例示し、次に「故に法華経」の下は、不信(ふしん)毀謗(きぼう)の謗法を()め、三に「()(じょう)大師のごとく」の下は、不懺悔(ふさんげ)の謗法を責め、四に「嘉祥大師の法華(ほっけ)(げん)を見るに」の下は、謗法の根本を責む。

文に云う華厳(けごん)経・観経乃至そむ()くべし」とは、是れ依経違背の謗法を示すなり。文は総じて「華厳」等と云うと(いえど)(こころ)は真言宗の依経違背に()るなり。

顕謗法抄十二・二十五に云く「謗法とは法に(そむ)くと云う事なり。法に背くと申すは、小乗は小乗経に背き、大乗は大乗経に背く、法に背かばあに()謗法とならざらん」と云云。

此れ(また)()(ぜん)信而(しんに)不信(ふしん)謗法なり。(いわ)く、爾前を信じて爾前の意に背くが故なり。

文に云う「故に法華経をよむ人の」等とは、此の下は不信毀謗(きぼう)の謗法を()、亦二と為す。初めに信而不信の謗法を()、次に「()(じょう)()(おん)」の下は、(まさ)しく責む。初めの文亦三と為す。初めに標、次に「例せば嘉祥」の下は例を引いて釈し、三に「(これ)()をもって」の下は結。

初めの(ひょう)(もん)に「故に法華経」と云うは、爾前の信而不信の謗法に例して、法華の信而不信の謗法を明かす。是の故に「故に」と云うなり。

顕謗法抄三十四に云く「一切(いっさい)衆生(しゅじょう)(しつ)()仏性(ぶっしょう)の説を聞きてこれを信ずと雖も又心を()(ぜん)の経に()する一類の衆生をば無仏性(むぶっしょう)の者と云うなり()れ信而不信の者なり」と文

之に例して知るべし。本迹(ほんじゃく)(しゅ)(だつ)、之を思い合すべし。

(まさ)に知るべし、法華経を信ずるとは、経文の如く()(こん)(とう)(すぐ)れて法華経より(ほか)に仏になる道なしと(ごう)(じょう)に信ずるを、法華経を信ずると云うなり。撰時抄五・三十五、これを見合すべし。

文に云う「例せば()(じょう)」等とは、此の(しも)次に例を引いて釈す、亦二と()す。初めに嘉祥、次に慈恩。

文に云う(そしり)其の中に在り」等とは、是れ記の八本十四の文なり。

一義に云く、嘉祥は法華経を(もっ)今説(こんせつ)となす。故に法華を(そし)りて三説の中に()く。故に「毀を其の中に()く」と云うなりと。

一義に云く()の師、(しょ)を造りて法華経を(さん)(だん)すと(いえど)も、其の讃歎の(ことば)の中に(すなわ)毀謗(きぼう)の義あり。故に「毀其の中に在り」と云う。例せば疏の二に「讃歎(すで)(あやま)れり。毀其の中に在り」と云うが如しと云云。啓蒙(けいもう)に云く「義従容(しょうよう)なり。偏執(へんしゅう)すべからず」と云云。

(いわ)く、後義を正と()す。謂く「()の中に在り」とは、(おそ)らくは外典(げてん)の語を借用せるか。

論語に云く「(たのしみ)其の中に在り」「(えう)其の中に在り」「(ろく)其の中に在り」「(なお)きこと其の中に在り」と。(これ)()の文、皆「其の中に在り」の義なり。何ぞ今「其の中に()く」と点ぜんや。(いわん)(しょ)の二の例文も、亦当抄の意も、後義(はなは)親近(しんごん)なるが故なり。秀句の下二十九。

文に云う「法華経を()むるといえども」等とは、秀句の下九の文なり。又二十八に云く「(げん)賛家(さんけ)は法華の心を(ころ)し、法華の(まなこ)(おお)い、法華の(いのち)()ち、法華の(のど)()く。誰か智有る者、驚愕(きょうがく)せざらんや」文。

文に云う「此等をもっておも()うに」等とは、当世の本迹(ほんじゃく)一致(いっち)、此の(せめ)(まぬか)るべからず。(なお)迹門の賢人(けんじん)の意に(たが)う。(いわん)や本門の国王の意に(そむ)かざらんや。

文に云う()(じょう)()(おん)」等とは、此の下、次に(まさ)しく責む。文意に云く、嘉祥・慈恩は、信じて信ぜず、(すで)に一乗誹謗(ひぼう)の人なり。況や弘法(こうぼう)()(かく)の不信毀謗は(あに)法華蔑如(べつじょ)の人に非ずやと云云。


                    つづく

報恩抄文段下 目次



by johsei1129 | 2016-01-10 11:23 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/24850830
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< GOSHO 立正安国論 77 ...      新年の祝いの品々を供養された窪... >>