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日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 12月 20日

報恩抄文段 上十六 法華真実の説相は、唯一仏乗にして無一不成仏なり

  
 報恩抄文段上末

一 其の後天台大師等

  此の下は次に大師の滅後に約す、亦二と為す。初めに上を()けて下を(おこ)す、次に「天台の仏法」の下は釈なり。

  天台大師は仏滅後一千五百四十六年、隋の(かい)(こう)十七年の御入滅、正しく日本の(にん)(のう)三十四代推古(すいこ)五年即ち聖徳太子摂政(せっしょう)の時に当るなり。天台滅後第二十一年に隋の()滅び、唐の代と成るなり。唐の太宗(たいそう)(じょう)(がん)六年に章安(しょうあん)大師御入滅なり。天台滅後第三十六年なり。

一 天台の仏法等

  此の下は次に釈、亦二と為す。初めに前代流布の三宗の(めい)(らん)を示し、次に「(ただ)(みょう)(らく)」の下は呵責(かしゃく)謗法(ほうぼう)を明かす。初めの文、亦(おのずか)ら三あり。初めに法相(ほっそう)宗、亦四つあり。初めに渡天(とてん)伝来(でんらい)、二に「此の宗」の下は一代判(いちだいはん)(ぎょう)、三に「(しか)るを天台」の下は末師(まっし)未破(みは)所以(ゆえん)を示し、四に「法華経」の下は今師(こんし)(たん)(しゃく)

一 天台の仏法やうやく習い()せし程に等

  問う、章安滅後より玄奘(げんじょう)()(とう)に至るまで(わず)かに十有余年、何ぞ天台の仏法を習い失うべけんや。

  答う、今、章安・妙楽の(さか)んなるに対する故に、中間(ちゅうげん)()()()()(げん)(ろう)(もっ)(しばら)衰運(すいうん)に属せるか。

  文に云う「貞観三年に始めて(がっ)()に入り同十九年に()へりし」とは、故に天竺(てんじく)()ること十七年なり。諸文(なら)びに()くの如し。(しか)るに撰時抄上十三、亦三十五に「十九年」とは、「九」の字並びに(あやま)れり。(まさ)に「十七年」に作るべし。

一 ()の宗は天台宗(てんだいしゅう)と水火なり。

  此の下は次に一代(いちだい)(はん)(ぎょう)を明かすなり。註三・三十九。

一 (しか)るに天台の御覧(ごらん)

  此の下は三に末師未破の所以を示す。亦(おのずか)ら二と為す。始めには智慧(ちえ)薄きが故に。次に権威を恐るるが故に。所以(ゆえ)に天台の末学(まつがく)(いま)だ之を破せざるなり。

一 法華経を打ちかへして等

  此の下は四に今師(こんし)(たん)(しゃく)、亦二と為す。始めに悲歎(ひたん)、次に「天竺」の下は()(しゃく)

  文に云う「三乗真実」等とは、撰時抄上一三に云く「此の宗の心は仏教は()(したが)うべし。一乗の機のためには三乗方便・一乗真実なり所謂(いわゆる)法華経等なり、三乗の機のためには三乗真実・一乗方便」と云云。

  文に云う「五性(ごしょう)格別(かくべつ)」とは、一に声聞乗(しょうもんじょう)(しょう)、二には(びゃく)支仏(しぶつ)乗性、三には如来乗性、四には不定(ふじょう)乗性、五には無性、(いわ)一闡提(いっせんだい)なり云云。声聞の中に、決定性(けつじょうしょう)と不定性と二種(これ)有り。有情の中に、有仏性の有情と無仏性の有情と二種之有り。其の中に決定性の声聞と無仏性の有()とは、(なが)く成仏せずと立つるなり。(けだ)天台(てんだい)の意は、五性の所談は皆(ことごと)く爾前方便の意なり。若し法華真実の説相は、(ただ)一仏性にして無一不成仏なり。秀句(しゅうく)上末二十八、註の六・四十三、太平抄二十四・四十、()いて見よ。()三下十九に分明(ふんみょう)なり。

一 天竺(てんじく)よりは・わた()れども等

  此の下は次に破責。

  文意に云く、天竺より渡れば伝来(とうと)きようなれども、(がっ)()外道(げどう)漢土(かんど)に渡れるかと云云。

  文に云う「釈迦・多宝(たほう)乃至(ないし)(じょう)(ごん)」とは、釈尊の「久後(くご)真実(しんじつ)」、多宝の「(かい)()真実(しんじつ)」、分身(ふんじん)の「舌相(ぜっそう)(とも)に誠言と名づくるなり。舌相(すで)()虚妄(こもう)を表す、(あに)誠言に非ずや。

  文に云う「生身(しょうじん)の仏」とは、是れ嘲弄(ちょうろう)(ことば)なり。


                     つづく
報恩抄文段上 目次



by johsei1129 | 2015-12-20 16:58 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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