日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 11月 29日

撰時抄愚記 下一四

  六日

   第三十段 智人たるの証文

一 問うて云くなにをもつてか此れを信ぜん等

 此の下は引証なり。次上(つぎかみ)に正しく瑞相(ずいそう)(いわれ)を答えて云く「今の大地震・大長星は国王・日蓮をにく()みて亡国の法たる禅宗と念仏者と真言師をかたうど(方人)せらるれば、天いか()らせたまいていださせ給うところの災難なり」云云。故に(いま)此の証拠を問うて「なにをもってか此を信ぜん」と云うなり。

一 最勝(さいしょう)(おう)(きょう)に云く

金光明最勝王経第八巻十八の文なり。

一 (みな)時節によらず

 本経には「皆時を以て行われず」と云云。余抄の所引、御申状(おんもうしじょう)等も(しか)なり。

一 又云く、三十三天の衆等

 最勝王経の第八・十七の文なり。此の中に「他方の怨賊(おんぞく)」等とは、文に同じきが故に来るなり。蓮祖の釈の文、(また)(しか)なり。「三十三天」とは帝釈(たいしゃく)天王(てんのう)の事なり。

一 仁王(にんのう)(きょう)に云く等

 仁王経(ぞく)(るい)品の文なり。次上(つぎかみ)の第一の引証は、国主、智人を(にく)みて悪人に帰依(きえ)するの証なり。第二の引証は天の(いかり)の証文なり。今、()の仁王の文は、禅・念仏・真言は亡国の悪法たるの証文なり。「又云く」の下は知るべし、(すなわ)ち天地の災難なり。

一 次には内賊(ないぞく)と申して等

 問う、所引の経文(いま)だ此の意を見ず。

 答う、破法・破国の文の意を()だすなり。故に下に「是れ(ひとえ)に」等と云うなり。

一 守護(しゅご)経に云く等

 守護国界経の第十・六紙の文なり。次上の仁王経並びに此の守護経の文、及び下の蓮華面(れんげめん)経の文は、三文(とも)に禅・念仏・真言は亡国の悪法たるの証文なり。故に知んぬ、真言亡国、念仏無間等は一往(いちおう)なり、再往は三宗無間、三宗天魔、三宗亡国なり。

一 訖哩枳(きりき)王にかたらせ給い

 伝教大師、(けん)戒論(かいろん)の下十四に経を引いて(つぶさ)に釈す。往いて見よ。

一には(ひん)にして(かっ)せざらんことを(おそ)るる(しゃ)(もん)。二には()にして怖畏(ふい)あるの沙門。三には債負を(おそ)るる沙門。四には仏法の過失を求むる為の沙門。五には(しょ)(うた)の為の沙門。六には名称(みょうしょう)の為の沙門。七には天に生ぜんが為の沙門。八には()(よう)の為の沙門。九には王に生ぜんが為の沙門。十には真実心の沙門。(さき)の九種の沙門は破仏法の三宗なり。第十のみ真実の沙門なり。

一 大族(だいぞく)(おう)文。

 西域(さいいき)第四初に「武宗(ぶそう)皇帝」は註の中に諸文を引く云云。

一 伝教大師の獅子(しし)の身の中の虫三虫等

 問う、蓮祖の獅子身中の虫(これ)ありや。

 答う、開山上人の二十六箇()の第四に云く「偽書(ぎしょ)を造って御書と号し本迹一致の修行を致す者は獅子身中(しんちゅう)の虫と心得(こころう)べき事」と云云。御書の中に(すべ)て本迹一致の義無きこと、此の文に分明(ふんみょう)なり。若し(まこと)に本迹一致の文有らば、何ぞ(さら)に偽書を作って御書と号せんや云云。

 今時、偽書を造らずと雖も(もっぱ)本迹一致の修行を()す、(あに)蓮祖の獅子身中の虫に非ずや。我が日興上人は(まこと)に是れ蓮祖付嘱の(しゃ)(びょう)なり。深く之を思うべし云云。

一 此等の大謗法(ほうぼう)の根源をただ()す等

 是れ蓮祖の(のう)()を明かす中の第三、結文なり。

一 あわれなるかなや等

 是れは(えん)()第一の智人なることを明かす中の第三、悲喜の文なり。

一 今度(しん)(でん)に仏種を()えたる等

 十三・三十に云く「日蓮は民の家より()でて(こうべ)をそり袈裟(けさ)()り。此の(たび)いかにしても仏種をもうえ、生死(しょうじ)を離るる身と成らんと思いて候」云云。自行(じぎょう)既に(しか)なり。()()(また)(しか)り云云。二十二・十八


                 つづく
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by johsei1129 | 2015-11-29 12:37 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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