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日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 11月 23日

撰時抄愚記 下七

一 又云く、第四熟蘇味(じゅくそみ)文。

  二教論の下初に六波(ろくは)()(みつ)(きょう)を引いて云く「八万四千の妙法を(せっ)して五分と為す。一には素怛(そた)(らん)、二には毘奈耶(びなや)、三には阿毘(あび)達磨(だるま)、四には般若波(はんにゃは)()(みっ)()、五には陀羅尼(だらに)(もん)」等云云。初めの三は小乗の三蔵なり。第四は(けん)の諸大乗、華厳・方等・般若・法華・涅槃(ねはん)なり。故に今「第四熟蘇味」と云うなり。第五は「真言上乗、醍醐(だいご)の如し」等云云。空海(また)六波羅蜜経の()(しゃく)の中に法華の大海を入る。豈無双(むそう)(びゃっ)(けん)に非ずや。

一 般若(はんにゃ)三蔵・此れ()をわたす

  貞元録(じょうげんろく)第七巻、釈書の一・二十四、空海の下は之に同じ。

故に知んぬ、太田抄二十五・二十に「六波羅蜜経、不空(ふくう)三蔵(これ)を渡す」とは「不空」の二字は恐らくは(あやま)れり云云。此の六波羅蜜経は貞元四年の訳なり。故に大師の滅後、百九十二年に当るなり。

一 傍例(ぼうれい)あり等

  節用集にも傍例云云。字彙(じい)に云く「(ぼう)(ごん)なり」と。

一 伝教大師此れをただ()して云く

  守護章の上の上二十三、()いて見よ。「()(じん)(みつ)(きょう)」は大唐の(じょう)(がん)二十一年に之を訳す。故に大師の滅後五十一年に当るなり。

一 (てん)(じん)菩薩等

  法華論・方便品種種()()の下に「小乗は(にゅう)の如く、大乗は醍醐(だいご)如し」等と云云。同論記の六本九に云く「論文(ろんもん)に大乗は醍醐の如しとは即ち是れ法華なり。故に経に云く(もろもろ)の菩薩の為に大乗経を説くと。又云く、今(まさ)に是れ其の時なり。決定(けつじょう)して大乗を説くと」云云。論科の第四・二十。 

一 竜樹(りゅうじゅ)菩薩

  大論も第一百巻に「般若は秘密に非ず、法華は是れ秘密なり。(たと)えば大薬師の()く毒を変じて薬と為すが如し」等云云。「妙薬」は即ち是れ「醍醐」なり。

一 弘法の門人(もんじん)

「門人」は別して東寺・高野(こうや)を指す。「乃至日本」等とは総じて日本国中の真言師を指すなり。是れ山門に(えら)ぶ故なり。

一 自眼(じげん)黒白(こくびゃく)

  句を(へだ)てて見るべし。(いわ)く「自眼は(つたな)くして黒白を(わきま)えずとも」云云。

一 たしかなる経文を()だされよ

  無量義経に(ぜん)四味(しみ)の名を挙げて「未顕真実」と説くが如く、(たしか)なる経文を(いだ)されよと()めたもうなり。三十五巻初已下、()いて見よ。(法華真言勝劣事)

一 (しゅう)(こう)(たん)文。

  (もう)(ぎゅう)中二十九、史記の三十三・三。


                     つづく
撰時抄愚記下 目次



by johsei1129 | 2015-11-23 08:40 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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