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日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 11月 17日

撰時抄愚記 上三五


  第十九段 末法について
料簡(りょうけん)


一 問うて云く
()かなる秘法ぞ等

此の第二十番の問答の下は、正しく末法に()いて料簡す。初めに問、次に答。初めの問の中に多意を含む云云。次の答にも(また)二あり。

()破邪(はじゃ)顕正(けんしょう)の軌則を明かし、次に「此の三のわざわ()い」の下は正しく示す、亦二あり。初めに破邪、二に「亡国のかな()しさ」の下は顕正なり。初めの破邪に又二あり。()ず邪宗充満を明かし、次に「問うて云く此の三宗」の下は正しく破す云云。

一 先ず名を()き次に義を()かんとをもう

略して問の意を示さん。(いわ)く、次上に於て既に「最大深秘の大法、経文に顕然(けんねん)」と云う。()れ末法流布の秘法とは一代諸経の中には(ただ)法華経、法華経の中には(ただ)本門寿量品、本門寿量品の中には但文底に秘沈(ひちん)し給えり。故に深秘の中の深秘、大法の中の最大法なり。是の故に「最大深秘の大法」と云うなり。

又「五百塵点劫(じんてんごう)は本果の所証なり「()(ばい)上数(じょうしゅ)」は本因の初住なり。亦()の「復倍上数」の当初(そのかみ)は本因所証の妙法なり。故に深秘の中の最深秘、大法の中の最大法なり。故に「最大深秘の大法」と云うなり。(すで)(かく)の如き(じん)(じん)甚深の大法、(なん)(そつ)()(ただ)ちに其の義を()くことを得んや。故に「()ず名を聴き、次に義を聞かん」等と云うなり。

問う、「名」及以(および)「義」とは其の相如何(いかん)

答う、当抄の中には(なお)(いま)名相(みょうそう)及び其の義を顕さず。(しか)りと(いえど)も、今(あらあら)後の報恩抄本尊抄取要抄本尊問答抄等の意を取って、略して一言を示さん。(いわ)く、此の秘法の「名」とは本門の本尊と戒壇と題目の五字なり。此の秘法の「義」とは是れ(じゅく)(だつ)の本尊に非ず、即ち下種の本尊なり。熟脱の戒壇には非ず、即ち下種の戒壇なり。熟脱の題目に非ず、即ち下種の題目なり。(ごん)抄は不可なり。

一 ()の事もし事実ならば等

既に(しょ)()の秘法の名義を(たず)ぬ。今()の文の下は、(のう)()の師を(たん)ず。故に「釈尊か、上行(じょうぎょう)か」と云うなり。而して(こころ)は実に(ひそか)に能弘の師の本地を顕すなり。能弘の師とは(すなわ)ち是れ蓮祖大聖人なり。

問う、蓮祖の本地は釈尊と()んや、上行とせんや。

答う、若し内証に()らば実に是れ釈尊なり。若し外用(げゆう)に拠らば即ち是れ上行なり。(あるい)は諸文の中に「日蓮は日本国一切衆生の主師親」等と云うは、是れ内証の辺を語るなり。或は諸文の中に「仏の御使」「塔中(たっちゅう)相伝」等と云うは、是れ外用の辺なり。(けだ)し当文及び初心成仏抄等は、並びに内証と外用とを明かすなり。

初心成仏抄二十二・十に云く「末法当時は久遠(くおん)元初(がんじょ)(じつ)(じょう)の釈迦仏・上行菩薩・無辺行菩薩等の弘めさせ給うべき法華経二十八品の肝心(かんじん)たる南無妙法蓮華経の七字(ばか)り此の国に弘まりて()(しょう)得益(とくやく)もあり乃至道心(どうしん)堅固(けんご)にして(こころざし)あらん人は(くわ)しく是れを(たず)ね聞くべきなり」已上。

久遠(くおん)実成の釈迦()尼仏(にぶつ)」とは久遠(がん)(じょ)自受(じじゅ)(ゆう)(しん)本因(ほんにん)(みょう)の教主釈尊なり。「上行・無辺(むへん)(ぎょう)等」とは即ち(じょう)(ぎょう)安立(あんりゅう)(ぎょう)を等取するなり。此の四大菩薩は即ち是れ地水火風の四大なり。所住の(ところ)は即ち空大なり云云。

「法華経二十八品の肝心」とは広・略・(よう)の中には要の法、文・義・()の中には意の妙法、種・熟・脱の中には下種の法なり。故に「肝心」と云うなり。即ち是れ寿量文底・最大深秘の大法なり。(すで)に最大深秘の大法は久遠実成の釈迦仏・上行・無辺行等の(しょ)()の法なり。故に知ん、此の最大深秘の大法を(ひろ)る師は、即ち是れ「釈尊二度の出世、上行重ねて涌出(ゆしゅつ)」せることを。故に今文に「此の事()実事ならば釈尊の二度・世に出現し給うか、上行(かさ)ねて涌出せるか」等と云うなり。



            つづく
撰時抄愚記上 目次



by johsei1129 | 2015-11-17 21:34 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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