人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2015年 10月 03日

観心本尊抄文段 下三五


一 次下(つぎしも)(ぞく)(るい)品に云く等文。

此の下は次に総付嘱の文を引く、亦二と()す。初めに正しく引き、次に釈。

文に云く「地涌の菩薩を以て頭と為して()()」等とは、

問う、地涌の菩薩も(また)総付嘱を受くるや。若し(しか)らば、太田抄の中に総付嘱を明かすに、何ぞ(ただ)文殊(もんじゅ)観音(かんのん)等に約するや。

答う、通命(すで)に本化・迹化に(わた)る。総付嘱、(あに)本化に通ぜざらんや。故に「地涌(じゆ)の菩薩を以て(はじめ)()して」と云うなり。(けだ)し大田抄の意は、別付嘱ば(ただ)本化に限る。故に総付嘱を以て(しばら)く迹化等に約す。地涌総付嘱を受けずと()には(あら)ざるなり。若し啓運抄の義は(はなは)だ不可なり。

問う、総付嘱とは一経に(わた)ると為んや。若し(しか)らば下山抄に云く「迹化(しゃっけ)他方の大菩薩に法華経の半分・迹門十四品を譲り給う」等云云。此の如何(いかん)

答う、(ただ)経に亘るのみに非ず、(なお)前後代の諸経に通ずるなり。

故に太田抄に云く「法華経の要より(ほか)の広略二門、並びに前後一代の一切経を此等の大士(だいし)に付嘱す」等云云。

若し下山抄の意は、文底下種の要法を本門と名づけ、文上の広略を通じて迹門と名づく。故に()いて太田抄の意に同じきなり。

問う、一代諸経を通じて本化・迹化に付す。()是れ同じきや。

答う、其の意同じからず。(いわ)く、代諸経の体外(たいげ)の辺を以て迹化等に付嘱するなり。(ここ)(また)二意あり。

に謂く、正像二千年の機の為なり。二に謂く、末法弘通(ぐつう)の序分の為なり。

又一代諸経の体内の辺を以て本化の菩薩に付嘱し、以て文底の流通(るつう)と為すなり。故に知んぬ、前品には正宗(しょうしゅう)を付嘱し、当品に至って流通を付嘱す、故に「神力(じんりき)(ぞく)(るい)に事(きわ)まる」と云うなり。

                    つづく

文段下 目次



by johsei1129 | 2015-10-03 19:47 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/24534609
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 観心本尊抄文段 下三六      観心本尊抄文段 下三四  称歎... >>