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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 10月 20日

佐渡流罪中の大聖人に滝王丸を遣わされた妙一尼の志を、釈尊に超過すると称えた書【妙一尼御前御返事】

【(さじき)妙一尼御前御返事】
■出筆時期:文永十年(1273年)四月二六日 五十二歳御作
■出筆場所:佐渡国・一ノ谷の屋敷にて。
■出筆の経緯:
本消息は六老僧の一人・最長老の弁阿闍梨日昭上人と血縁(一説には母とも伝えられている)の妙一尼(さじき殿)に、大聖人が佐渡流罪中に送られた書です。
妙一尼は大聖人が佐渡での苦難の生活を少しでも支えようと志し、自らの下人滝王丸を佐渡に遣わします。この事について大聖人は法華経 提婆達多品第十二に説かれている阿私仙と釈尊の謂れを引いて、この時釈尊は大王であったが自分(日蓮)は卑賤の身分、また釈尊は国中で畏れる者は何もないが、日蓮は幕府から御勘気を被っている身。さらに釈尊は聖人で、貴方は末代の凡女であるから志は釈尊をすでに超えておられる。それ故来果(来世の報い)は、仏になった釈尊と同じく成仏するであろうと讃えられておられます。

尚、阿私仙と釈尊の謂れとは、釈尊が一国の王であった時最高の法を求め、もし大乗(の経)を教える人がいたなら私はその人の下人として働こうと言って四方に求めていた。そこに阿私仙が現れ、私が「妙法蓮華経」と言う最高の経を知っているから教えようと王に語り、王は阿私仙の下人として千歳仕え法華経を習得、釈尊となることができた。そしてその阿私仙は実は提婆達多であり、釈尊は提婆達多は自分にとって法華経を教えてくれた「善知識」であったと説き、法華経での「悪人成仏」の事例となっている。
■ご真筆:京都市・瑞龍寺(全文二紙)所蔵。
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[真筆(第一紙)本文箇所:瀧王丸遣使之~来果何不斉]

[(さじき)妙一尼御前御返事 本文]
 
滝王丸之を遣使さる。

昔国王は自身を以て床座(しょうざ)と為し、千才の間阿私仙(あしせん)に仕(つか)へり妙法蓮華経の五字を習ひ持つ、今の釈尊是なり。
今の施主、妙一比丘尼は貧道の身を扶(たす)けんとて小童に命じ、之を使はして法華経の行者に仕へ奉らしむ。
彼は国王此は卑賤。彼は国に畏(おそ)れなし、此は勅勘の身。此は末代の凡女、彼は上代の聖人なり。

志(こころざし)既に彼に超過す。来果何ぞ斉等ならざらんや。何ぞ斉等ならざらんや。

弁殿は今年は鎌倉に住して衆生を教化せよ。恐々謹言。

卯月二十六日             日 蓮 花押
    さじき
   妙一尼御前

by johsei1129 | 2019-10-20 00:00 | 弟子・信徒その他への消息 | Trackback | Comments(0)
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