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日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 09月 11日

月氏にては釈尊と顕れて法華経を説き給い日本国にしては八幡大菩薩と示現して、と説いた【智妙房御返事】

【智妙房御返事】
■出筆時期:弘安三年(1280年)十二月十八日 五十九歳御作
■出筆場所:身延山中の草庵にて。
■出筆の経緯:本消息を与えられた智妙房の詳細は不明ですが、源頼朝の御廟・墓・八幡大菩薩(八幡宮)・若宮(八幡宮の参道)の焼失を招いた鎌倉の大火について大聖人に報告されておられるので、鎌倉に住む強信徒であろうと思われます。本消息は智妙房からの鵞目一貫のご供養と鎌倉大火の報告への返書となっております。
大聖人は八幡大菩薩について「世間の人人は八幡大菩薩をば阿弥陀仏の化身と申ぞ、それも中古の人人の御言なれば<中略>月氏にては釈尊と顕れて法華経を説き給い、日本国にしては八幡大菩薩と示現して」と記すとともに、「今日本国の四十五億八万九千六百五十九人の一切衆生・善導・慧心・永観・法然等の大天魔にたぼらかされて・釈尊をなげすてて阿弥陀仏を本尊とす」と断じ、それにより立正安国論で予言したとおり「八幡大菩薩、宅をやいてこそ天へはのぼ(昇)り」さらに「あわれ他国よりせめ来りてたかのきじをとるやうに・ねこのねずみをかむやうに・せめられん時、あまや女房どもの・あわて候はんずらむ」と記され、日蓮を信じることができない当時の民衆の哀れさを嘆かれておられます、
■ご真筆:中山法華経寺所蔵(重要)。
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[真筆本文箇所:八幡大菩薩をば阿弥陀佛の~立正安國論此なり]

[智妙房御返事 本文]
鵞目一貫・送り給いて法華経の御宝前に申し上げ了んぬ。
なによりも故右大将家の御廟と故権太夫殿の御墓との・やけて候由承わりてなげき候へば・又八幡大菩薩並びに若宮のやけさせ給う事いかんが人のなげき候らむ。

世間の人人は八幡大菩薩をば阿弥陀仏の化身と申ぞ、それも中古の人人の御言なればさもや、但し大隅の正八幡の石の銘には一方には八幡と申す二字・一方には昔霊鷲山に在つて妙法蓮華経を説き今正宮の中に在つて大菩薩と示現す等云云、月氏にては釈尊と顕れて法華経を説き給い・日本国にしては八幡大菩薩と示現して正直の二字を誓いに立て給う。

教主釈尊は住劫第九の減・人寿百歳の時・四月八日甲寅(きのえとら)の日・中天竺に生れ給い・八十年を経て二月十五日壬申(みずのえさる)の日御入滅なり給う。八幡大菩薩は日本国・第十六代・応神天皇・四月八日甲寅の日生れさせ給いて・御年八十の二月の十五日壬申に隠れさせ給う、釈迦仏の化身と申す事は・たれの人か・あらそいをなすべき。

しかるに今日本国の四十五億八万九千六百五十九人の一切衆生・善導・慧心・永観・法然等の大天魔にたぼらかされて・釈尊をなげすてて阿弥陀仏を本尊とす。

あまりの物のくるわしさに十五日を奪い取つて阿弥陀仏の日となす、八日をまぎらかして薬師仏の日と云云、あまりにをやをにくまんとて八幡大菩薩をば阿弥陀仏の化身と云云、大菩薩を・もてなすやうなれども八幡の御かたきなり、知らずわ・さでもあるべきに、日蓮此の二十八年が間・今此三界(こんしさんがい)の文を引いて此の迷をしめせば信ぜずは・さでこそ有るべきに・い(活)つきつ・ころしつ・なが(流)しつ・お(遂)うゆへに八幡大菩薩・宅をやいてこそ天へは・のぼり給いぬらめ日蓮が・かんがへて候し立正安国論此れなり。

あわれ他国よりせめ来りてたかのきじをとるやうに・ねこのねずみをかむやうに・せめられん時、あまや女房どもの・あわて候はんずらむ。日蓮が一るいを二十八年が間せめ候いしむくいに・或はいころし・切りころし・或はいけどり・或は他方へわたされ・宗盛がなわつきてさらされしやうに・すせんまん(数千万)の人人のなわつきてせめられんふびんさよ。

しかれども日本国の一切衆生は皆五逆罪の者なれば・かくせめられんをば天も悦び仏もゆるし給はじ。あわれ・あわれはぢみぬさきに阿闍世王の提婆を・いましめしやうに・真言師・念仏者・禅宗の者どもをいましめて・すこし・つみをゆるくせさせ給えかし、あらをかし・あらふびん・ふびん・わわく(誑惑)のやつばらの智者げなれば・まこととて・もてなして事にあはんふびんさよ、恐恐謹言。

十二月十八日           日 蓮 花押

ちめう房御返事

by johsei1129 | 2015-09-11 22:15 | 弟子・信徒その他への消息 | Trackback | Comments(0)
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