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日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 09月 09日

如来神力品第二十一の「是人於仏道決定無有疑」を暇なく唱えよと指導された【日住禅門御返事】

【日住禅門御返事】
■出筆時期:弘安三年(1280年)三月三日 五十九歳作。
■出筆場所:身延山中の草庵にて。
■出筆の経緯:本抄を送られた日住禅門の詳細は不明です。日住(にちずみ)と日号を賜っておられるので強信徒とおもれますが、日住禅門に宛てられた消息で残されているは本抄のみです。
冒頭で「委細に示し候条是非無く候。仍って祖父妙厳聖霊の御志ねんごろに回向いたすべく候」とありますので、本抄は、日住禅門が亡父の遺言を大聖人への手紙で報告された事への返書であろうと思われます。
尚、本抄で特筆すべきことは、法華経 神力品第二十一の最後の文「是人於仏道決定無有疑」を「ひま(暇)なく御唱へあるべく候」と記されておられることです。大聖人は法華経二十八品の究極は、「方便品第二」と「如来寿量品第十六」に尽きるとして、題目を唱える助行としてこの二品の読誦を指導なされておられます。

確かに神力品第二十一は地涌の菩薩の上首である上行菩薩に、釈尊が滅後の法華経の流布を付属する極めて重要法門が説かれており、方便品、如来寿量品に次いで重要な品であります。
あるいは大聖人は、日住禅門の信仰に何がしかの迷いを感じ、この文を暇なく唱させることで疑いなきことを決定させようと諭されたのではないかと思われ、大聖人の日住禅門への強い慈悲を感じます。
■ご真筆:現存しておりません。

[日住禅門御返事 本文]

委細に示し候条是非無く候。
仍って祖父妙厳聖霊の御志ねんごろに回向いたすべく候。
経文に「是人於仏道決定無有疑」と。此の文をひまなく御唱へあるべく候。

日月は地となり、地は天となるとも、此の経の行者の三悪道に落つる事あるべからず。
恐々謹言。
三月三日        日 蓮 花押

 日住禅門御返事



 【妙法蓮華経 如来神力品第二十一】

 於如来滅後 知仏所説経 因縁及次第 随義如実説
 如日月光明 能除諸幽冥 斯人行世間 能滅衆生闇
 教無量菩薩 畢竟住一乗 是故有智者 聞此功徳利
 於我滅度後 応受持斯経 是人於仏道 決定無有疑

  [和訳]
如来の滅後に於て 仏が説く所の経の、因縁及び次第を知って 義に随って実の如く説かば
 日月の光明の、能く諸の幽冥を除くが如く、この人世間に行じて 能く衆生の闇を滅し
 無量の菩薩に教え 畢竟して一乗(仏乗)に住せしめん。これ故に智あらん者は此の功徳の利を聞いてり
 我が滅度の後に、まさにこの経を受持すべし。この人仏道に於て(成仏する事)決定して疑あることなかりけり。





by johsei1129 | 2015-09-09 21:51 | 弟子・信徒その他への消息 | Trackback | Comments(0)
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