日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 08月 25日

法華経の不思議も又是くの如し凡夫を仏に成し給ふ、と説いた【本尊供養御書】

【本尊供養御書】
■出筆時期:建治二年(1276年)十二月  五十五歳 御作
■出筆場所:鎌倉 草庵にて。
■出筆の経緯:本抄は南条時光の一族、南条平七郎が御本尊ご下付の僧膳料として米一駄と里芋一駄を供養されたことへの返書となっております。
平七郎の母は大石寺に蓮成坊を開基した越後房日弁の教化で大聖人に帰依し、御本尊を下付されたほどの強信徒であったようです。
大聖人は本書で「法華経の文字は六万九千三百八十四字、一一の文字は我等が目には黒き文字と見え候へども仏の御眼には一一に皆御仏なり」と示されるとともに「法華経の不思議も又是くの如し凡夫を仏に成し給ふ」と断じられておられます。さらに法華経薬王品を引いて、法華経の力有は「火も焼くこと能わず、水も漂わすこと能わじ」と平七郎を諭されておられます。
■ご真筆:現存しておりません。

[本尊供養御書 本文]

法華経御本尊御供養の御僧膳料の米一駄・蹲鴟一駄・送り給び候い畢んぬ。

法華経の文字は六万九千三百八十四字・一一の文字は我等が目には黒き文字と見え候へども仏の御眼には一一に皆御仏なり。

譬えば金粟王と申せし国王は沙を金となし・釈摩男と申せし人は石を珠と成し給ふ、玉泉に入りぬる木は瑠璃と成る・大海に入りぬる水は皆鹹し、須弥山に近づく鳥は金色となるなり、阿伽陀薬は毒を薬となす。

華経の不思議も又是くの如し凡夫を仏に成し給ふ、蕪は鶉となり・山の芋はうなぎとなる・世間の不思議以て是くの如し。何に況や法華経の御力をや、犀の角を身に帯すれば大海に入るに水・身を去る事五尺、栴檀と申す香を身にぬれば大火に入るに焼くること無し。法華経を持ちまいらせぬれば八寒地獄の水にもぬれず八熱地獄の大火にも焼けず。

法華経の第七に云く「火も焼くこと能わず水も漂すこと能わず」等云云、事多しと申せども年せまり御使急ぎ候へば筆を留候い畢んぬ。

建治二年丙子十二月 日            日 蓮 花押
南条平七郎殿御返事

by johsei1129 | 2015-08-25 20:03 | 弟子・信徒その他への消息 | Trackback | Comments(0)
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