日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2015年 08月 01日

観心本尊抄 上二二


  第六段 受持に約して観心を明かす



一 問うて日く教主釈尊は此れより堅固に之を秘す

問う、何ぞ此れより堅固(けんご)是れを秘するや。

答う、古義に多意を含む。(いわ)く、一には天台自解(じげ)仏乗(ぶつじょう)の一念三千は余師(よし)未弘(みぐ)深秘(じんぴ)なるが故に。二には天台の一念三千に()せて当家の深意を(たず)ぬるが故に。三には教門の難信(なんしん)難解(なんげ)に寄せて観門の(じん)()を問うが故に。四には迹化(しゃっけ)未弘(みぐ)の寿量の文を引いて事の一念三千を判ずるが故に。五には末法の凡夫(ぼんぷ)の信心の一念に釈尊の因行(いんぎょう)()()を満足する(じん)()(あらわ)。故に「堅固に之を秘す」と云うなり云云。

(いわ)く、此の下は(まさ)しく本尊の妙能に()って受持(じゅじ)(そく)(かん)(じん)(じょう)ずる義を明かす。是れ(すなわ)ち文底深秘の(おう)()久遠(くおん)名字(みょうじ)(じき)(たつ)の正観なり。故に「堅固に(これ)を秘す」と云うなり。

問うて曰く教主」の下は、次に(まさ)しく受持に約して観心を明かす、二あり。初めに(とい)、次に(こたえ)

初めの問、二と為す。初めに教主に約し、次に「此れを以て之を思うに」の下は経論に約す。

初めの教主に約するに(また)二あり。初めに総じて教主を(たん)じ、次に「迹門爾前の意を以て(」の下は、別して(ごん)・迹・本に約して因果を歎ず。

初めの総じて教主を歎ずるに亦二あり。初めに正しく歎じ、次に「()の如き」の下は結。

初めの文に「三惑已断の仏」と云うは是れ親徳なり。「又十方」の下は主徳なり。「八万法蔵を演説して」の下は師徳なり。

問う、師・主は分明(ふんみょう)なり。三惑已断を何ぞ親徳と為さんや。

答う、自行()()つれば必ず()()あり。化他は即ち是れ慈悲なり。慈悲は(すなわ)ち親徳なるが故なり。



               つづく

上巻 目次



by johsei1129 | 2015-08-01 17:59 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/24320726
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 長雨が続き塩が高騰した時に塩一...      南条時光の弟、七郎五郎の急逝を... >>