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日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 07月 18日

開目抄愚記 上四一 広開の中に至って一念三千方(まさ)に是れ分明なり。故に当流に於ては別して広開の長行を読む。


第二十七段 法華の深恩を明かす

一 仏・御年・七十二の年等

 此の下は法華の深恩を明かす、亦二あり。初めに迹門、次に「而れども霊山()」の下は本門。初めの迹門に(また)三あり。初めに序分、次に正宗、三に流通(るつう)

一 無量義経にて等

 一より多を出だすと説くと雖も、(いま)だ多より一に()するを明かさざる故なり。

一 法華経・方便品等

 此の下は次に正宗、(また)二あり。初めに正説、次には領解(りょうげ)。初めの正説に亦二あり。初めには略開(りゃっかい)致請(ちしょう)、次に「仏此れを答えて云く」の下は(こう)(かい)。初文に亦二あり。初めに(りゃっ)(かい)、次に「舎利弗()」の下は致請。

一 一念三千等

 是れ十如実相の文を指すなり。(すで)に是れ略開なり。故に一念三千(なお)(いま)だ分明ならず。故に「ほととぎす(時鳥)初音(はつね)」等と云うなり。広開の中に至って一念三千(まさ)に是れ分明なり。故に当流に於ては別して広開の長行を読む。之を思い合すべし云云。(ごん)抄の本迹の沙汰は手を()って笑うべし。

一 舎利弗等

 此の下は次に致請、亦二あり。初めに文を引き、次に(しゃく)、亦二あり、初めに通じて文意を示し、次には別して一句を釈するに亦二あり。初めに諸文を引き、次に「妙とは具足()」の下は釈なり云云。

一 具足の道を開かんと欲す

 一言(いちごん)を以て之を示さば「具足」は即ち妙の義なり。弘の一中・四に云く「法華より前は(いま)(かつ)て権を開せざれば、具足と名づけず」と云云。(せん)一に云く「()し権を開せずんば、妙の名立たず」と文。

一 大経に云く等

 会疏(えしょ)八・五十四に云く「()とは具足の義に名づく」と文。

一 ()とは訳して六と云う等

 大経・大論の文に()るに、(まさ)に「沙とは訳して六と云う」に作るべし。沙は(また)砂に同じ。砂の字は妙の字に似たり、故に伝写の(あやま)れるか。吉蔵の(しょ)も亦(しか)なり。本尊抄も之に准じて知るべし。

一 玄義の八等

 第八巻初めに云く「(つぶさ)()音を存す」等云云。是れ(がっ)()を胡と云うなり。次上の「胡法に六を以て」の胡も、亦月氏を指すべきなり。

一 大智度論(だいちどろん)

 大論四十八二・十五に云く「沙、(しん)には六と言う」と文。

一 善無畏(ぜんむい)三蔵等

 小野の仁海僧正の真言集に()でたり云云。

 問う、無畏(むい)は是れ所破なり。何ぞ之を引用するや。

  答う、是れ他師なりと(いえど)も、引いて之を助釈するに何の(さまた)げ有らんや。是れ(すなわ)ち大師の先蹤(せんしょう)、諸家の通法なり。(いわ)く、其の不可なるを破して其の可なるを用う。諸処に散在せり。何ぞ之を(あや)しむべけんや。(いわん)(また)今の意は、(なお)無畏の(しょ)(りゅう)不成(ふじょう)(あらわ)せるをや。謂く、(すで)に法華に真言あり。何ぞ密教()(しょう)と云わんや。況や(また)此の文に無畏の改悔(かいげ)を顕し、既に妙法の五字の上に南無の両字を置く。邪を捨て正に帰すること亦是れ分明(ふんみょう)なり。(かん)(めい)論の意は之に(こと)なるなり云云。

一 浮陀哩迦(ふんだりきや)白蓮華 

  妙法蓮華の蓮華は即ちこれ白蓮華なり。

一 南天竺(てんじく)の鉄塔の中等

 中正論十五・十三已下にこの義を評す。()いて見よ。

一 ()と申すは(しょう)なり

 今、彼の「正」を引いて此の「妙」に同ずるなり。余は皆同文(どうぶん)故来(こらい)(同文の故に来る)なり。

一 妙とは具足(ぐそく)

  此の下は次に(しゃく)、亦二あり。初めに妙は是れ六度具足の義なるを明かし、次に「()とは」の下は、妙は是れ十界具足の義なるを(あらわ)す。二義異なりと(いえど)も、具足は是れ妙の義なり。

一 六度万行を具足

  無量義経に云く「(いま)だ六波羅蜜(はらみつ)を修行することを得ずと雖も、六波羅蜜自然(じねん)在前(ざいぜん)す」等云云。本尊抄に云云。十九巻日妙抄に云云。

                 つづく
開目抄愚記 上 目次



by johsei1129 | 2015-07-18 13:19 | 日寛上人 御書文段 | Trackback | Comments(0)
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