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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 11月 18日

幸いは月のまさり、潮が満つが如くとこそ法華経には祈りまいらせ候へと説いた【富木殿女房尼御前御書】

【富木殿女房尼御前御書】
■出筆時期:弘安二年(西暦1279年)一一月二五日 五八歳御作
■出筆場所:身延山中 草庵にて。
■出筆の経緯:本抄は富城常忍の妻に宛てられたご消息です。大聖人は「むかしはことにわびしく候いし時より、やしなはれまいらせて候へば、ことにをん(恩)をも(重)く、をもいまいらせ候」と、幕府の弾圧が強かった当時から供養を続けられていた尼御前の信心を、「恩重く」と称えられております。
冒頭の伊予房は尼御前の前夫の子供で、再婚後常忍の養子となった。伊予房は佐渡で日興上人と共に大聖人に常随給仕し、後に六老僧の一人日頂となっている。また大聖人御遷化後に養父常忍と対立し、兄弟子と慕う日興上人のもとで布教に励み、重須本門寺の学頭となっている。
■ご真筆:鴨川市小湊・誕生寺 全文所蔵(千葉県指定有形文化財)
幸いは月のまさり、潮が満つが如くとこそ法華経には祈りまいらせ候へと説いた【富木殿女房尼御前御書】_f0301354_19195969.jpg

[富木殿女房尼御前御書 本文]

 いよ(伊予)房は学生になりて候ぞ、つねに法門きかせ給へ。
はるかに見まいらせ候はねば、をぼつかなく候。たうじ(当時)とてもたのしき事は候はねども、むかしはことにわび(不楽)しく候いし時より、やしなはれまいらせて候へば、ことにをん(恩)をもくをもいまいらせ候。

 それについては、いのちはつるかめ(鶴亀)のごとく。さいはい(幸福)は月のまさり、しを(潮)のみつがごとくとこそ法華経にはいのりまいらせ候へ。

 さてはえち後房しもつけ(下野)房と申す僧を、いよどのにつけて候ぞ。しばらくふびんにあたらせ給へと、とき殿には申させ給へ。

十一月二十五日                       日 蓮 花押
富城殿女房尼御前

by johsei1129 | 2019-11-18 06:54 | 富木常忍・尼御前 | Trackback | Comments(0)
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