人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2015年 05月 21日

自らの病をおして大病に臥した南条時光を見舞った時の書【莚(むしろ)三枚御書】

【莚(むしろ)三枚御書】
■出筆時期:弘安五年(西暦1282)三月 六十一歳御作。
■出筆場所:身延山中 館にて。
■出筆の経緯:本書は大病に臥した南條時光の見舞うため、大聖人自ら訪問されたときのことを記した書と思われます。
 大聖人は「三月一日より四日にいたるまでの御あそびに心なぐさみて、やせやまいもなをり虎とるばかりをぼへ候」と認められ、四日間の滞在で時光の病状の回復を見届け、自らの痩せ病も「虎を射止めることができる程良くなった」と、時光の回復を非常に喜ばれていることが文面に現れております。大聖人はこの書に先立つ二月二十五日には日興上人に時光に護符を与えるよう指示し、さらに二十八日には同じく伯耆房(日興上人)への手紙(法華証明抄)で「天魔、外道が病をつけてをどさんと試み候か」と、時光を励まされておられます。後に大石寺の開基檀那となった南條時光を、如何に大切な信徒として思われていたかが本書でもよくわかります。尚本書の文末部は残念ながらかけております。
■ご真筆: 富士大石寺 断簡所蔵
f0301354_21452286.jpg

[莚(むしろ)三枚御書 本文]

 莚三枚・生和布一篭・給い了んぬ。
抑三月一日より四日にいたるまでの御あそびに心なぐさみて、やせやまいもなをり、虎とるばかりをぼへ候上、此の御わかめ給びて師子にのりぬべくをぼへ候。

 さては財はところにより人によつてかわりて候。此の身延の山には石は多けれども餅なし。こけは多けれどもうちしく物候はず、木の皮をはいでしき物とす、むしろいかでか財とならざるべき。

 億耳居士(おくじこじ)と申せし長者は足のうらに、けのをいて候いし者なり。ありき(歩行)のところ、いへの内は申すにをよばず、わたを四寸しきて、ふみし人なり。
これは、いかなる事ぞと申せば、先世にたうとき、僧にくまのかわをしかせしゆへとみへて候。

いわうや日本国は月氏より十万より(余里)をへだてて候、辺国なる上、へびすの島、因果のことはりも弁えまじき上、末法になり候いぬ、仏法をば信ずるやうにてそしる国なり。

しかるに法華経の御ゆへに名をたたせ給う上、御むしろを法華経にまいらせ給い候いぬれば。 

 

by johsei1129 | 2015-05-21 20:22 | 南条時光(上野殿) | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/24037694
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 大聖人渾身の祈りで南条時光の寿...      日蓮(略)大兵ををこして二十余... >>