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日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 02月 03日

権力に媚びる沙門の醜面をしるす 【当家三衣抄】九


問う、諸流の中、(あるい)(ねが)って()()()る有り、(ただ)当流(なん)ぞ之を楽わざるや。

答う、此れは是れ唐の則天(そくてん)(ちょう)始まりて後、諸代に此の事有るなり。(しか)りと雖も流俗の(むさぼ)る所、夫人女子の愛する所にして儒家(じゅけ)(なお)之を(きら)う、況や仏氏に於てをや。

資持記(しじき)下一に云わく「(かつ)て大蔵を考うるに但青・黒・木蘭の三色有り如法なり、今時の沙門(しゃもん)多く紫服を(とうと)ぶ。唐記を案ずるに、則天の(ちょう)(せづ)()()宮庭を乱す、則天寵用(ちょうよう)して朝議に参ぜしむ、僧衣の色(こと)なるを以て(ちな)紫の袈裟を服し、(きん)()(たい)を帯せしむ、後に(いつわ)って大雲経を(せん)し、十僧を結し(しょ)を作り進上す、(また)十僧に()()()(たい)を賜う。此の(へい)(げん)一たび()るるに()って今に返らず、無智の俗子(あと)を釈門に(みだ)し、内修を務めず唯外飾(げしき)に誇る。(いわん)(すなわ)(たやす)()(ねん)の上に(あずか)り、(おご)って大聖の名を称す。国家の未だ(つまび)せざる所、僧門の()せざる所、貪婪(とんらん)嗇恡(しょくりん)(やから)をして(おのおの)(しゃ)()(たくま)しうせしむることを致し、少欲清浄の風(ここ)に於て(つい)(めつ)す。且つ儒家、人倫の教には則ち五正を衣と為し、釈門出世の(よそおい)には則ち正間(とも)に離る。故に論語に云わく(こう)()は以て褻服(せんふく)()ず乃至、況や律論の明文に判じて非法と為す(いやしく)も信受せずして(いずく)んぞ則ち之を為さん」云云。

応法記(おうぼうき)に云わく「(しゅ)()は世に以て(さかえ)と為す、出家は世に超ゆる故に(すべから)く之を捨つべし、今時の釈子(かえ)って紫服を求めて以て栄と為す、身(あに)聖道を厭棄(えんき)し、(かえ)って俗に入るを(ねが)うに非ずや」云云。

六物図に云わく「自ら(しき)()(ねが)(みだ)りに王制と称す、(とが)を飾ると云うと雖も深く謗法(ほうぼう)を成す」云云。色衣は即ち是れ()衣なり。()



              伝教大師の紫衣を説く につづく



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by johsei1129 | 2015-02-03 22:01 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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