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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 12月 23日

丑寅の勤行を説いて当流の行事を結す 【当流行事抄】唱題篇十

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                丑寅勤行 総本山大石寺・大客殿


 問う、
(いにしえ)より今に至るまで毎朝の行事、丑寅(うしとら)(きざ)みに之を勤む、其の(いわ)れ如何。

答う、丑の終り寅の始めは即ち是れ陰陽(おんよう)生死(しょうじ)中間(ちゅうげん)にして三世諸仏成道の時なり。是の故に世尊は明星の()づる時、豁然(かつねん)として大悟し、吾が祖は()(うし)(くび)()ねられ魂魄(こんぱく)佐渡に到る云云。当山の行事(また)(また)()くの(ごと)し、朝々刹那(せつな)成道、半偈(はんげ)成道を唱うるなり。

本因妙抄に云わく「天台云わく刹那成道、半偈成道云云、伝教(でんきょう)云わく仏界の智は九界を境と為し、九界の智は仏界を境と為す、境智互いに冥薫(みょうくん)(ぼん)(しょう)(じょう)(ごう)なり、此れを刹那成道と()い、三道即三徳と解すれば諸悪(たちま)に真善なり、是れを半偈成道と名づく。今会釈(えしゃく)して云わく、刹那半偈の成道も吾が家の勝劣修行、南無妙法蓮華経の一言に摂尽(しょうじん)する者なり」云云。

当流行事抄(おわ)んぬ

享保(きょうほう)十乙巳歳五月下旬上野大坊に於て之を書す
                   六十一歳    日 寛  在判
            



             当家三衣抄 につづく


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by johsei1129 | 2019-12-23 06:58 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)


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