日蓮大聖人『御書』解説

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2015年 01月 10日

法華経の一字は大地の如し万物を出生す、一字は大海の如し衆流を納むと説いた【王日殿御返事】

【王日殿御返事(王日女御返事)】
■出筆時期:弘安三年(西暦1280年) 五十九歳 御作
■出筆場所:身延山中 草庵にて。
■出筆の経緯:本書の宛先である王日女の詳細は不明ですが、「弁房の便宜・・・」と記されていることから、六老僧の一人弁阿闍梨日昭上人の母、若しくは縁者と推測されております。合わせて五百文と決して大きな金額のご供養ではありませんが、大聖人はその志の高さを、得勝童子が沙(砂)の餅を仏に供養しその功徳で阿育大王と生れた故事を引き、「七宝の塔をトウ利天にくみあげたらんにもすぐるべし」と称え、さらに「法華経の一字は大地の如し万物を出生す・・・・」と記し、比較的短いご消息文の中にも妙法蓮華経の肝心の法門を譬喩をもちいて分かりやすく説かれておられます。
■ご真筆: 京都市・妙覚寺 断簡所蔵。
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[妙覚寺所蔵ご真筆本文:てらす。此一字返じて月となる。月変じて仏となる。稲は変じて苗となる。苗は変じて草]


[王日殿御返事(王日女御返事) 本文]    

 弁の房の便宜に三百文今度二百文給び畢んぬ。仏は真に尊くして物によらず。
 昔の得勝童子は沙の餅を仏に供養し奉りて 阿育大王と生れて一閻浮提の主たりき。貧女の我がかしら(注:頭の髪)をおろして油と成せしが、須弥山を吹きぬきし風も此の火をけさず。 されば此の二三の鵞目は日本国を知る人の国を寄せ、七宝の塔をトウ利天にくみあげたらんにもすぐるべし。

 法華経の一字は大地の如し万物を出生す。一字は大海の如し。衆流を納む。一字は日月の如し、四天下をてらす。此の一字変じて月となる、月変じて仏となる、稲は変じて苗となる、苗は変じて草となる、草変じて米となる、米変じて人となる・人変じて仏となる、女人変じて妙の一字となる、妙の一字変じて台上の釈迦仏となるべし。南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経、恐恐謹言。
       
王日殿   





by johsei1129 | 2015-01-10 20:48 | 弟子・信徒その他への消息 | Trackback | Comments(0)
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