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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 12月 28日

三大秘法の「機」を知る 【依義判文抄】二一


 第二に機を知る
とは、太田抄に云わく「正像二千余年に(なお)下種の者あり、今既に末法に入って在世(ざいせ)結縁(けちえん)の者は漸々(ぜんぜん)衰微(すいび)して権実の二機皆(ことごと)く尽きぬ、彼の不軽(ふきょう)菩薩(どっ)()()たしむるの時なり」云云。
 今謹んで案じて曰く、文に
()(けん)あり、謂わく「正像二千余年」等とは(ただ)過去の下種を挙げて在世の結縁(けちえん)を略す。
 「今既に末法に入り」等とは但在世の結縁を
()げて過去の下種を略し、互いに之を顕わすなり。
 「権実二機」とは権は即ち
熟益(じゅくやく)の機、実は即ち脱益(だっちゃく)の機なり、「毒鼓」は即ち是れ下種の機なり。故に文意の云わく、正像二千年に(なお)過去下種在世結縁の者有り、今既に末法に入る、過去()(しゅ)、在世結縁の者漸々に衰微し(じゅく)(だつ)の二機皆悉く尽きぬ、彼の不軽菩薩世に出現して下種せしむるの時なり云云。証真云わく「聞法を下種と()す、了因(りょういん)の種なるが故に、発心(ほっしん)を結縁と為す、仏果(ぶつか)の縁なるが故に」云云。

若し他門流の如く在世の聞法下種を許さば(おそ)らくは大過を(じょう)ぜんか。何となれば(すで)に三周の声聞は三千(さんぜん)塵点(じんてん)経歴(きょうりゃく)し、本種現脱の人は五百塵点を経歴す、今日(こんにち)在世下種の人、何ぞ(わず)かに二千余年の間に皆悉く尽きんや。故に知んぬ、釈尊の御化(ごけ)(どう)は久遠元初に始まり、正像二千年に終るなり、此に相伝有り云云。故に末法の衆生は皆是れ本未(ほんみ)()(ぜん)にして最初下種の直機(じっき)なり。

問う、経(法師品)に云わく「(すで)()て十万億の仏を供養す」等云云。故に知んぬ、末法と云うと雖も何ぞ必ずしも皆是れ本未(ほんみ)()(ぜん)ならんや。

答う、(いま)当流の意に(じゅん)ずるに是れ熟脱の仏に約するが故に之を供養すと(いえど)も仏種を(じょう)
 問う、十万億の仏、()んぞ皆熟脱の仏ならんや。

 答う、是れ経論の(つね)の談に()る故なり。
 謂わく、経論常に色相荘厳を以て説き名づけて仏と為す、今
(あに)(しか)らざらんや。既に是れ色相荘厳の身体なり、寧ろ熟脱の仏に非ずや。況や(また)宗祖の云わく「法華経の題目は過去に十万億生身の仏に()い奉り功徳を成就せる人、初めて妙法蓮華経の(みな)を聞き、始めて信を致すなり」云云。初めて妙名を聞き、始めて信を致すとは即ち是れ今日(こんにち)最初(さいしょ)聞法(もんぼう)名字(みょうじ)下種(げしゅ)の位なり。故に知んぬ、過去供養は皆熟脱の仏なることを。是の故に末法の衆生は皆本未有善、最初下種の機縁(きえん)なり。妙楽曰く「()は熟脱、()は下種」云云。
 宗祖云わく
本化(ほんげ)弘通(ぐつう)所化(しょけ)の機は法華本門の直機なり」等云云。此くの如く知るは、(すなわ)ち之を機を知ると()うなり。


               三大秘法の「時」と「国」を知る  につづく

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by johsei1129 | 2014-12-28 18:18 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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