「今留在此」は即ち是れ本門の戒壇なり、此れ即ち本門の本尊所住の処なり、故に是れ本門の戒壇なり云云。
「汝可取服」は即ち是れ本門の題目なり。謂わく、此の文信行具足して本門の題目最も明らかなり。
謂わく「取」は是れ信心、「服」は是れ唱題なり、凡そ「取」と云うは手を以て之を取る故に信心なり。大論の第一に曰く「経の中に信を説いて手と為す、手有って宝山に入れば自在に能く取るが如し」等云云。
言う所の服は口を以て之を服す、故に唱題なり。天台の所謂「修行を服と名づく」は是れなり。
三大秘法は無作三身なり につづく
依義判文抄 目次
六巻抄 目次