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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 12月 23日

色好美味の三大秘法を説き明かす 【依義判文抄】十一


 第五に寿量品の是好良薬等の文

寿量品に云わく「是の()良薬を今留めて(ここ)()、汝取りて服す可し、(いえ)じと憂うること(なか)」等云云。
 応に知るべし、此の文
(まさ)しく三大秘法を明かすなり、所謂「()(こう)良薬(ろうやく)は即ち是れ本門の本尊なり「今留(こんる)在此」は即ち是れ本門の戒壇なり「(にょ)()取服(しゅぶく)は即ち是れ本門の題目なり。

問う、天台大師云わく「経教を留めて在く故に是好良薬と云う」等云云。此の釈の意に(じゅん)ぜば通じて一代を指して(とも)是好良薬」と名づく。(なん)本門の本尊となすや、妙楽大師云わく「頓漸(とんぜん)(こうむ)ると雖も(もと)実乗に在り」等云云。若し此の釈に依らば(いま)し法華経を指して名づけて「是好良薬」と為す。(なん)ぞ本門の本尊と言わんや。

答う、像末時(こと)付嘱同じからざる故に。今は末法本化の付嘱に約す、故に本門の本尊と云うなり。
 本尊抄
(いわ)是好良薬とは寿量品の肝要(みょう)(たい)(しゅう)(ゆう)(きょう)の南無妙法蓮華経なり、此の良薬をば仏(なお)迹化に授与何に況や他方をや云云。是れ則ち神力付嘱の正体なり、(あに)本門の本尊に非ずや。
 応に知るべし「寿量品の肝要」とは、肝要は即ち是れ文底なり、故に開目抄には「文底」と云い本尊抄には「肝要」と云う。故に知んぬ、文底・肝要は
眼目(げんもく)の異名なり。
 御相伝に云わく「文底とは久遠名字の妙法に今日熟脱の法華経の帰入する処を志し給うなり、故に妙楽大師の云わく、
(すい)(だつ)在現(ざいげん)()(とう)本種(ほんしゅ)と云云。之を思い合わすべし。

 名体宗用教とは天台(すで)に三徳に約して良薬具足の色香(しきこう)美味(みみ)を釈す、此れ即ち五重(ごじゅう)(げん)なるが故なり、文の九-六十二に云わく「色は是れ般若(はんにゃ)、香は是れ解脱(げだつ)、味は是れ(ほっ)(しん)なり、三徳不縦(ふじゅう)不横(ふおう)なるを秘密蔵と名づく、教に依って修行して此の蔵に入ることを得」已上略抄。
 妙楽云わく「体等の三章は
(ただ)是れ三徳」云云。故に知んぬ「色は是れ般若」は即ち妙宗なり「香は是れ解脱」は即ち妙用(みょうゆう)なり「味は是れ法身」即ち妙体なり「秘密蔵」は即ち是れ妙名なり「依教修行」は即ち是れ妙教なり、故に「是好良薬」は即ち是れ五重玄なり。若し色香等を具足せずんば何ぞ「好き良薬」と名づけん。(しか)るに色香美味皆(ことごと)く具足す、故に是好良薬なり、(あに)五重玄に非ずや。更に(また)深意有り、(われ)人に向かって説かじ云云。


        色好美味は人法一箇をあらわす につづく

依義判文抄 目次

六巻抄 目次



by johsei1129 | 2014-12-23 20:43 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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