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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 12月 23日

本迹一致の仏敵を破す 【依義判文抄】十


 問う、若し爾らば其の文如何。

答う、今彼の()を引いて幸いに僻見(びゃっけん)を破らん。(かん)迷論(めいろん)の第十巻、啓蒙(けいもう)の第二十巻の意に云わく「実には本迹(ほんじゃく)一致の秘法なりと雖も而も本門の三大秘法と名づくることは多くの所以(ゆえん)あり。
 一には
()わく、其の功を()(とき)久成の釈尊の所証なるが故に。
 二には謂わく、本門神力品に於て之を付嘱するが故に。
 三には謂わく、
(すで)本化(ほんげ)の大士の所付嘱なるが故に。
 四には謂わく、
迹化(しゃっけ)の弘通に対して本化弘通の規模を顕わすが故に。
 五には謂わく、本迹一致の本迹は本が家の迹にして一部
(ただ)本なるが故に」已上。

若し此の義の如くんば豈()く本門三大秘法を滅するに非ずや。若し爾らば本迹一致の(やから)(むし)ろ「諸悪比丘、能滅正法、色香美味」の者に非ずや。今一言を以て破法罪を責めん。

一には謂わく、(およ)今日(こんにち)()(じょう)の所証を説くを名づけて迹門と()し、(いま)し久遠本果の所証を説くを名づけて本門と為す。若し爾らば()(おん)本果の釈尊の所証(あに)本門の妙法に非ずや、何ぞ本迹一致と云わんや云云。

二には謂わく、神力(じんりき)(ぞく)(るい)総別異なりと雖も付嘱の事同じ、若し爾らば本門嘱累品に於て法華経及び前後一代の諸経を一切の菩薩に付嘱す。然らば則ち前後一代の諸経(みな)本門と名づくべけんや。(すで)に本門嘱累品に於て付嘱する故なり。

三には謂わく、本化(ほんげ)の大士には(ただ)本門寿量の妙法を付す。故に道暹(どうせん)曰く「法是れ久成の法なるが故に久成の人に付す」等云云。宗祖云わく云云。何ぞ本迹一致の妙法を本化に付嘱すと云わんや。

四には謂わく、難じて曰く、若し爾らば(なんじ)()本化弘通の規模を隠さんとして本迹一致と云うや、(あに)仏敵に非ずや。

五には謂わく、若し与えて之を論ぜば既に一部唯本と云う、若し爾らば但是れ本門なり、何ぞ本迹一致と云わんや。若し奪って之を論ぜば一部も(また)是れ(ただ)迹なり、是れ則ち今日(こんにち)迹中(しゃくちゅう)の所説なるが故なり。若し爾らば汝等は但是れ迹門宗にして全く是れ蓮祖の末弟に非ず、(あに)涅槃経の指す所の悪比丘に非ずや。

問う、三大秘法並びに本門と曰う、其の(こころ)如何(いかん)

答う、本門の言に於て(しばら)く二意あり。
 一には本門寿量文底の秘法なり、故に本門と云うなり云云。
 二には久遠元初の独一の本門なり、故に本門と云うなり。
 応に知るべし、久遠元初は唯是れ本門の一法にして
(さら)に迹として論ずべきなし、故に独一と云うなり。二意有りと雖も()いては是れ一意なるのみ。

           色好美味の三大秘法を説き明かす につづく


依義判文抄 目次 六巻抄 目次



by johsei1129 | 2014-12-23 17:07 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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