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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 12月 18日

本門の題目 七つの明文 【文底秘沈抄】本門の題目篇

問う、有るが()わく、本門の一品二半の妙法なる故に本門の題目と云う云云。有るが謂わく、八品所顕神力の妙法なる故に本門の題目と云うなり云云。此の義如何(いかん)

答う、吾が祖の所判四十巻の中に(すべ)て此の義無し、誰か之を信ずべけんや。

問う、若し(しか)らば寿量肝心の明文如何。

答う、今略して七文を引かん。

一には三仏舌相(ぜっそう)の本意による、下山抄に曰わく「実には釈迦・多宝・十方の諸仏は寿量品の肝心たる南無妙法蓮華経の五字を信ぜしめんが為に()だし給う(こう)(ちょう)(ぜつ)なり」等云云。

二には如来別命の本意に由る、撰時抄に曰わく「寿量品の肝心南無妙法蓮華経を末法に流布(るふ)せんずる故に此の菩薩を召し出だす」云云。

三には本化(ほんげ)所修の正体に依る、下山抄に曰わく「五百塵点劫(じんてんごう)より一向に本門寿量の肝心を修行し習い給う上行菩薩等」云云。(編者注:この御文、御書全集に拝せず、平成新編に拝す)

四には如来付嘱の正体に由る、本尊抄に曰わく「是好良薬は寿量品の肝要名体(みょうたい)宗用(しゅうよう)(きょう)の南無妙法蓮華経是れなり、仏(なお)迹化(しゃっけ)に授与せず、(いか)(いわん)や他方をや」云云。

五には本化授与の正体に依る、本尊抄に云く「(ただ)地涌(じゆ)千界(せんがい)の大菩薩を()して寿量品の肝心たる南無妙法蓮華経の五字を以て(えん)()の衆生に授与せしむるなり」云云。

六には末法下種の正体に由る。教行証抄()二十に云く「当世逆謗の二人に初めて本門寿量の肝心南無妙法蓮華経を以て下種と()す、是好良薬今留(こんる)(ざい)()は是れなり」云云。

 七には末法所修の正体に由る。下山抄に云く「地涌(じゆ)の大菩薩、末法の初めに出現し給う、本門寿量品の肝心南無妙法蓮華経の五字を一閻(いちえん)浮提(ぶだい)の一切衆生に唱えさせ給う」云云。
 開目抄に云く「一念三千の法門は(ただ)法華経の本門寿量品の文の底に秘し沈め給えり」云云、
 血脈抄に云く「文底とは久遠(くおん)名字の妙法を余行に渡さず(じき)(たつ)正観(しょうかん)する事行の南無妙法蓮華経なり」。


文底秘沈抄(おわ)んぬ

          享保十乙巳の年三月下旬、大石の大坊に於て之を書す

                 六十一歳 日寛(花押)



                          依義判文抄  につづく

文底秘沈抄 目次
六巻抄 目次


by johsei1129 | 2014-12-18 21:56 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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