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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 12月 18日

本門の題目の深義を明かす【文底秘沈抄】本門の題目篇


()れ本門の題目とは即ち是れ妙法五字の修行なり、是れ即ち聖人(すい)(きょう)元意(がんい)、衆生入理の要蹊(ようけい)なり、(あに)池に臨んで魚を()()えて網を結ばず、(ろう)(つつ)んで足を束ね、安座して行かざるべけんや。

修行に本有り、所謂(いわゆる)信心なり。弘の一の上六十七に云く「理に()って信を起こす、信を行の本と為す」云云。記の九の末に云く「一念(しん)()とは即ち是れ本門立行の(はじめ)等云云。故に知んぬ、本門の題目には必ず信行を具す、所謂(ただ)本門の本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱うるを本門の題目と名づくるなり、仮令(たとい)信心有りと(いえど)も若し修行無くんば未だ可ならず、故に()(しん)義記(ぎき)に云く「信有って行無きは即ち信(かた)からず、行を去るの信は縁に()って便(すなわ)ち退す」云云。仮令修行有りと雖も若し信心無くんば不可なり、故に宗祖云く「信無くして此の経を行ぜんは手無くして宝山に入るが如し」云云。故に知んぬ、信行具足を(まさ)に本門の題目と名づくるなり、何ぞ(ただ)唱題と云わんや。玄の一に云く「百論に盲跛(もうは)の譬え有り」云云。謂わく、()にして(もう)ならざるは信有って行無くが如く、盲にして跛ならざるは行有って信無きが如し、若し信行具足するは(なお)(まった)きが如し云云。玄の四に云く「智目(ちもく)(ぎょう)(そく)って清涼(しょうりょう)()(いた)云云。宗祖謂わく「信を以て慧に()う」云云。当体義抄に云く「日蓮が一門は当体蓮華を証得して寂光(じゃっこう)当体の妙理を顕わすは、本門寿量の教主の金言を信じて南無妙法蓮華経と唱うる故なり」云云、血脈抄()に云く「信心強盛にして(ただ)余念無く南無妙法蓮華経と唱え奉れば凡身即仏身なり」云云。

問う、宗祖云く如是(にょぜ)我聞(がもん)の上の妙法蓮華経の五字は即ち一部八巻二十八品の肝心、(また)(また)一切経の肝心なり」云云。此の文如何(いかん)

答う、(およ)そ此の文の意、大に二意有り、所謂(いわゆる)一往は法に()、再往は功帰なり。

一往法に就いても(また)二意有り、一往名通、再往義別なり。一往名通とは即ち是れ妙法の()二十八品に通ず、故に名の中に二十八品を収む。故に妙楽云く「略して経題を()ぐるに(げん)に一部を収む」等云云。宗祖云く「妙法蓮華経は総名なり二十八品は別名なり、(たと)えば日本の両字に六十余州を収むるが如し」云云。次に義別再往とは一部八巻通じて妙法と名づくれども、二門の妙法其の義天地なり、謂わく、迹門は開権顕実の妙法、本門は開迹顕本の妙法なり、(つぶ)さに玄文の如し。当体義抄等云云。妙楽云く「(あに)()くの如きの妙中の妙等の名を以て()法体(ほったい)を定めん、是の故に(すべから)く名の下の義を以て之を簡別すべし」等云云。名通一往、義別再往此の文に分明なり。

第二に再往功帰に亦二意有り、所謂(いわゆる)一往(だっ)(ちゃく)、再往下種なり。一往脱益とは、玄一に曰わく「此の妙法蓮華経は本地甚深の奥蔵(おうぞう)なり、三世諸仏の証得する所なり」云云、(せん)一に云く「迹中に説くと雖も功を()すに在ること有り、故に本地と云う」云云。(まさ)に知るべし、就法は是れ一往なり、故に「迹中(しゃくちゅう)雖説(すいせつ)と云う、功帰は是れ再往なり、故に「(すい)()有在(うざい)と云うなり。次に再往下種とは四信抄に云く「妙法蓮華経の五字は文に非ず義に非ず一部の(こころ)ならくのみ」云云。(すべから)く知るべし、文は(すなわ)ち一部の始終(のう)(せん)の文字なり、義は即ち所詮(しょせん)迹本二門の所以(ゆえん)なり、意は則ち二門の所以(みな)文底に帰す、故に文底下種の妙法を以て一部の(こころ)と名づくるなり。 文底大事の御相伝に云く「文底とは久遠(くおん)下種の名字の妙法に、今日(こんにち)熟脱の法華経の帰入する処を志し給うなり」云云、古徳云く「文は()わく文字一部の始終なり、義は則ち深く所以有り、意は則ち所以帰する有り」云云、此の釈之を思い合わすべし。妙楽云く「(すい)(だつ)在現(ざいげん)()(とう)本種(ほんしゅ)云云、応に知るべし、脱益は是れ一往なり、故に「雖脱在現」と云い、下種は是れ再往の故に「具騰本種」なり云云。故に知んぬ、(もん)()()の中には意の妙法、種熟脱の中には種の妙法、即ち是れ文底秘沈の大法にして寿量品の肝心、本門の題目是れなり。



              本門の題目 七つの明文  につづく

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六巻抄 目次



by johsei1129 | 2014-12-18 21:30 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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