人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2014年 11月 24日

人法体一の深旨を明かす【文底秘沈抄第二】本門の本尊篇


三には人法体一(じん)()とは、()わく、前に明かす所の人法の本尊は其の名(こと)なりと雖も其の(たい)是れ一なり。所謂(いわゆる)人は即ち是れ法、自受用身即一念三千なり、法は即ち是れ人、一念三千即自受用身なり。是れ(すなわ)ち正が中の正、妙が中の妙なり、即ち是れ行人所修の明鏡なり、(あに)鏡に臨んで(すがた)を正すに異なるべけんや。諸宗の学者近くは自門に執し、遠くは文底を知らず。所以(ゆえ)(ほぼ)之を聞くと雖も()えて之を信ぜず、(いたず)らに水影に(ふけ)りて天月を(ないがし)ろにす、(むし)ろ天月を()らずして(ただ)()(げつ)()者に非ずや。妙楽の所謂(いわゆる)目に如意()て水精と争い、(すで)に日光に()って燈燭(とうしょく)(はか)る」とは是れなり。

問う、(かつ)て諸経の明文を開きて衆釈の(げん)()を伺うに人法の勝劣(なお)天地の如し、供養の功徳(また)水火に似たり、(なん)ぞ人法体一と云うや。

()(げん)(きょう)に云く「此の大乗経典は三世の諸の如来を出生する種なり」云云。又云く「方等経典は()れ慈悲の主なり」云云。

涅槃経に云く「諸仏の師とする所は所謂法なり、()の故に如来()(ぎょう)供養す」等云云。

薬王品に云く「若し(また)人有って七宝を以て三千大千世界を満てて仏を供養せん、是の人の得る所の功徳も此の法華経の乃至一四句偈(くげ)を受持せん其の福の最も多きには()かず」と云云。

文十-三十一に云く「七宝を四聖に奉るは一偈(いちげ)(たも)つに如かず、法は是れ聖の師にして()く生じ、能く養い、能く成じ、能く栄うる、法に過ぎたるは()し、故に人は軽く法は重し」云云。

記十-六十七に云く「発心(ほっしん)法に由るを生と為し、始終随逐(ずいちく)を養と為し、極果を満たしむるを成と為し、能く法界に応ずるを栄と為す、四不同なりと(いえど)も法を以て本と為す」云云。

(せん)八-二十五に云く「父母に非ざれば以て生ずること無く、師長に非ざれば以て成ずること無く、君主に非ざれば以て栄うること無し」云云。

方便品に云く「法を聞きて歓喜し、()めて乃至一言をも発すれば(すなわ)(すで)に一切三世の仏を供養する為りぬ」云云。

宝塔品に云く「若し能く此の経法を(まも)ること有らん者は、則ち我及び多宝を供養するに為りぬ」云云。又云く「此の経は持ち難し、若し(しばら)くも持つ者は我則ち歓喜す、諸仏も(また)(しか)り」云云。

神力品に云く「能く是の経を持つ者は我及び分身(ふんじん)滅度の多宝仏をして一切(みな)歓喜せしめん。亦は見、亦は供養し、亦は歓喜することを得せしめん」云云。

陀羅尼(だらに)品に云く「八百万億()由他(ゆた)恒河沙(ごうがしゃ)等の諸仏を供養せんより、能く是の経に於て乃至一四()()を受持せん、功徳(はなは)だ多し」略抄。

善住天子経に云く「法を聞きて謗を生じ、地獄に堕つるは恒沙(ごうしゃ)の仏を供養するに勝る」等云云。名疏(みょうしょ)十-三十八に云く「実相は是れ三世諸仏の母なり。母若し病を得ば諸子憂愁(うしゅう)す、乃至若し(ただ)一仏を供養するは余仏に(おい)て功徳無し、若し一仏を(そし)るは余仏に於て罪無し、仏母(ぶつも)の実相を供養せば即ち三世十方の仏所に於て(とも)に功徳を得、若し仏母を毀謗(きぼう)せば則ち諸仏に於て(あだ)となる」云云。()


註解

〇いよい深旨が明かされる。人法体一とは、日蓮大聖人の仏法において、法本尊と人本尊は、その名が異なる(名異(みょうい)が、本体である人法一体人法(にんぽう)一箇(いっか)もいう。人法勝劣に対絶対究極であ南無妙法蓮華経と、生命体現衆生教化大慈大悲生命同じ本体であり、ままであり、生命そのままであをいう。すなわち南無妙法蓮華経法本尊は、人本尊であ日蓮大聖人生命(ぷく)御本尊図顕(ずけん)であり、大聖人大慈悲生命南無妙法蓮華経本尊万年の未来現存よう久遠(くおん)元初(がんじょ)自受(じじゅ)(ゆう)(しん)であ大聖人南無妙法蓮華経とは人法体一であり、優劣ない。我ら一切衆生が人法体一の御本尊に題目を唱えて境地冥合し、即身成仏できるのはこのためである。

この章ではまず人法勝劣の浅義を排し、人法体一を説き明かす。の法門は本書の肝心、秘伝抄の眼目、一大秘法の骨髄、寛師懐中(かいちゅう)の如意宝珠である。

〇如意とは、如意宝珠のこと。意のままに宝物や衣服・食物をとりだすことのできる宝珠。一つの珠で全世界に宝をふらすという。仏や経典の威徳をあらわす。如意珠・如意宝ともいう。文は「如意宝珠があるというのに、価値の劣る水晶を得ようとして争い、日光がさしているのに(しょく)(だい)とも本体見失をいうまた如意宝珠御本尊であ御義口伝上参照。



                人法体一の名文を明かす につづく

文底秘沈抄 目次

六巻抄 目次



by johsei1129 | 2014-11-24 13:29 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/23332215
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 人法体一の明文を明かす【文底秘...      「南無日蓮大聖人」の深旨を説き... >>