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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 11月 19日

法の本尊を説き明かす四【文底秘沈抄第二】本門の本尊篇

問う、文底独一本門を以て事の一念三千の本尊と名くる(こころ)如何。

答う、云云。

重ねて問う、云云。

問う、修禅寺決(しゅぜんじけつ)に曰わく、南岳大師、一念三千の本尊を以て智者大師に付す、所謂(いわゆる)絵像の十一面観音なり。頭上の面に十界の形像を図し、一念三千の体性を顕わす、乃至(ないし)一面は一心の体性を顕わす等云云。既に十界の形像を図し顕わす、(まさ)に是れ事の一念三千なるべきや。

答う、之を図し顕わすと雖も(なお)是れ理なり、(いか)んとなれば三千の体性、一心の体性を図し顕わす故なり。(まさ)に知るべし、体性は(すなわ)ち是れ理なり。故に知んぬ、理を事に顕わすことを。是の故に法体(ほったい)猶是れ理なり、故に理の一念三千と名づくるなり。例せば大師の()(しょう)()お理行の題目と名づくるが如し。若し当流の意は事を事に顕わす、是の故に法体(もと)是れ事なり、故に事の一念三千の本尊と名づくるなり。
 問う、若し(しか)らば其の法体の事とは何。

  答う、未だ(かつ)て人に向かって此くの如き事を説かじ云云。


人の本尊を解き明かす一  につづく

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by johsei1129 | 2014-11-19 22:21 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)


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