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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 11月 11日

第十に末法流布の大法なることを示すとは 三 【三重秘伝抄第一】

日享上人註解


此の下天台の六釈と本師の十二釈とを列挙す


○天台○前三後三の六釈とは   天台の六釈。


 前三義(他方を止む)。

一 汝等各各(おのおの)(おの)あり若し此の土に住するときは彼の土の利益を廃することとなる故にを止む。二 他方は此の土に結縁(けちえん)浅ければ法を弘むるとも利益無からん故に止む。

三 他方に弘経を許すときは下方の地涌(じゆ)を召すことを得ず地涌出でずんば迹を破することを得ず(おん)を顕はすことを得ざる故にを止む。


 後三義(下方を召す)。

一 下方は我が弟子なれば我が法を弘むべし故に此れを召す。

二 下方は宿縁(じん)(こう)なるを以て(あまね)く此の土を利益するを得るのみならず、分身土をも他方土をも従いて利益するを得る故にを召す。

三 下方来るに依って開近顕遠払迹(かいごんけんのんほつしゃく)(けん)(ぽん)するを得る故に此れ召す。


○他方本化の前三後三の六釈とは   寛師の十二釈の一。


 前三義(他方を止む)。

一、他方は釈尊の(じき)(てい)に非ず   法華義疏に依る

二、他方は任国同じからず   文句に依る天台の前第一義と同じ。

三、他方は結縁の事浅きが故に   文句に依る天台の前第二義と同じ。


 後三義(本化を召す)

一、本化は釈尊の直弟なるが故に   文句に依る天台の後第一義と同じ。

二、本化は常に此の娑婆世界に住す   涌出品及び太田抄による。

三、本化は結縁の事深きが故に   文句に依る天台の後第二義と同じ。

○迹化本化の前三後三とは  寛師の十二釈の二


 前三義(迹化を止む)

一、迹化は釈尊初発心の弟子に非ず   太田抄に依る。

二、迹化は功を積むこと浅し   新池抄に依る。

三、迹化は末法の利生少なし   初心成仏抄に依る。


 後三義(本化を召す)

一、本化は釈尊初発心の弟子なり 本尊抄に依る。

二、本化は功を積むこと深し   下山抄に依る。

三、本化は末法の利生(さか)んなり   初心成仏抄に依る。

 已上天台の六釈と寛師の十二釈とを対比して其の精麁(せいそ)を見るべきである。但し此れに列するは抄文の順次にあらざるものもある。



)


  三重秘伝抄(おわ)んぬ  六十一歳  日寛  在判
   享保十乙巳三月上旬大石の大坊に於いて之を書す  



日享上人註解

享保(きょうほう)等とは、同八年六月に廿七世の当貫(とうがん)日養上人の御遷化(ごせんげ)に依り再任を懇請せられて大坊に入られてしき御書講演かったやうである。成りしは九年であったやうである。十年三月再治本仕上大坊中々御骨折拝察ぬ。(こと)(さら)病弱御身である。献身的令法(りょうぼう)久住(くじゅう)一念御抄末弟漫然(まんぜん)看過である。

文底秘沈抄 へつづく

三重秘伝抄 目次
六巻抄 目次



by johsei1129 | 2014-11-11 22:48 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)
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