人気ブログランキング |

日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2014年 11月 04日

七宝の財を三千大千世界に盛満て供養せんよりは法華経を一偈受持せんはすぐれ たりと説いた【宝軽法重事】

【宝軽法重事】
■出筆時期:建治二年五月十一日(西暦1276年) 五十五歳 御作。
■出筆場所:身延山中 草庵にて。
■出筆の経緯:駿河国富士郡西山に在住していた強信徒の西山入道に宛てられた書。西山入道は幕府の仕事をしていて、役目を終えて駿河の所領の戻られた際、大聖人に「鎌倉幕府が蒙古の使者を斬首した」と報告、その返書である「蒙古使御書」、その他「三三蔵祈雨事」など度々ご消息文を送られている。本書では「七宝の財を三千大千世界にもりみてて供養せんよりは・法華経を一偈或は受持し或は護持せんはすぐれたり」と、法華経を受持することの重要さを説いている。
■ご真筆: 富士 大石寺。

[宝軽法重事 本文]


笋百本又二十本追給い畢んぬ。
妙法蓮華経第七に云く「若し復人有つて七宝を以て三千大千世界に満てて、仏及び大菩薩・辟支仏・阿羅漢に供養せん。是の人の所得の功徳も此の法華経の乃至一四句偈を受持する其の福の最も多きには如かじ」云云。文句の十に「七宝を四聖に奉るは一偈を持つに如かずと云うは、法は是れ聖の師なり、能生能養能成能栄法に過ぎたるは莫し故に、人は軽く法は重きなり」云云。記の十に云く「父母必ず四の護を以て子を護るが如し。今発心は法に由るを生と為し、始終随逐するを養と為し、極果を満ぜしむるを成と為し、能く法界に応ずるを栄と為す。四つ同じからずと雖も法を以て本と為す」云云。経並に天台妙楽の心は、一切衆生を供養せんと、阿羅漢を供養せんと、乃至一切の仏を尽して七宝の財を三千大千世界にもりみてて供養せんよりは、法華経を一偈或は受持し或は護持せんはすぐれたりと云云。経に云く「此の法華経の乃至一四句偈を受持する其の福の最も多きには如かず」。天台云く「人は軽く法は重きなり」。妙楽云く「四つ同じからずと雖も法を以て本と為す」云云、九界の一切衆生を仏に相対して此れをはかるに一切衆生のふくは一毛のかろく仏の御ふくは大山のをもきがごとし、一切の仏の御ふくは梵天三銖の衣のかろきがごとし。法華経の一字の御ふくの重き事は大地のをもきがごとし。人軽しと申すは仏を人と申す、法重しと申すは法華経なり。夫れ法華已前の諸経並に諸論は仏の功徳をほめて候、仏のごとし。此の法華経は経の功徳をほめたり仏の父母のごとし。華厳経・大日経等の法華経に劣る事は、一毛と大山と三銖と大地とのごとし。乃至法華経の最下の行者と華厳・真言の最上の僧とくらぶれば、帝釈とみ猴と師子と兎との勝劣なり。而るをたみが王とののしればかならず命となる。諸経の行者が法華経の行者に勝れたりと申せば、必ず国もほろび地獄へ入り候なり。

 但かたきのなき時はいつわりをろかにて候。譬へば将門・貞任も貞盛・頼義がなかりし時は、国をしり妻子・安穏なり云云。敵なき時はつゆも空へのぼり、雨も地に下り、逆風の時は雨も空へあがり日出の時はつゆも地にをちぬ。されば華厳等の六宗は伝教なかりし時はつゆのごとし。真言も又かくのごとし。強敵出現して法華経をもつてつよくせむるならば、叡山の座主・東寺の小室等も日輪に露のあへるがごとしとをぼしめすべし。
 法華経は仏滅後二千二百余年に、いまだ経のごとく説ききわめてひろむる人なし。天台・伝教もしろしめさざるにはあらず、時も来らず・機もなかりしかば、かききわめずしてをわらせ給へり、日蓮が弟子とならむ人人はやすくしりぬべし。。
 一閻浮提の内に、法華経の寿量品の釈迦仏の形像をかきつくれる堂塔いまだ候はず。いかでかあらわれさせ給わざるべき。しげければとどめ候。たけのこは百二十本法華経は二千余年にあらわれ候ぬ。布施はかろけれども志重き故なり。当時はくわんのうと申し大宮づくりと申しかたがた民のいとまなし。御心ざしふかければ法もあらわれ候にや、恐恐謹言。

五月十一日     日 蓮 花 押
西山殿御返事

by johsei1129 | 2014-11-04 20:59 | 弟子・信徒その他への消息 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://nichirengs.exblog.jp/tb/23230717
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 第十に末法流布の大法を示すとは...      第九に正像未弘の所以を示さば【... >>