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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 10月 21日

末法に日本国に於て地涌の菩薩、法華経の肝心を流布せしむ可きと断じた書【曾谷入道殿許御書】四

【曾谷入道殿許御書 本文】 その四

 今末法に入つて此等の諸大士も皆本処に隠居しぬ。其の外・閻浮守護の天神・地祇も或は他方に去り、或は此の土に住すれども悪国を守護せず。或は法味を嘗めざれば守護の力無し。例せば法身の大士に非ざれば・三悪道に入られざるが如し。大苦忍び難きが故なり。而るに地涌千界の大菩薩・一には娑婆世界に住すること多塵劫なり、二には釈尊に随つて久遠より已来(このかた)初発心の弟子なり、三には娑婆世界の衆生の最初下種の菩薩なり。是くの如き等の宿縁の方便・諸大菩薩に超過せり。

 問うて曰く、其の証拠如何。法華第五涌出品に云く「爾の時に他方の国土より諸の来れる菩薩摩訶薩の八恒河沙の数に過ぎたる。乃至爾の時に仏・諸の菩薩摩訶薩衆に告げたまわく、止みね善男子。汝等が此の経を護持せんことを須いじ」等云云。天台云く「他方は此の土結縁の事浅し。宣授せんと欲すと雖も必ず巨益(こやく)無し」云云。妙楽云く「尚偏に他方の菩薩に付せず。豈独り身子のみならんや」云云。又云く「告八万大士とは乃至今の下の文に下方を召すが如く尚本眷属を待つ。験(あきらけ)し、余は未だ堪えざることを」云云。経釈の心は迦葉・舎利弗等の一切の声聞・文殊・薬王・観音・弥勒等の迹化・他方の諸大士は、末世の弘経に堪えずと云うなり。
 経に云く「我が娑婆世界に自ら六万恒河沙等の菩薩・摩訶薩有り。一一の菩薩に各六万恒河沙の眷属有り。是の諸人等・能く我が滅後に於て護持し・読誦し・広く此の経を説かん。仏・是を説きたもう時、娑婆世界の三千大千の国土・地、皆震裂して其の中より無量千万億の菩薩摩訶薩有り・同時に涌出せり。乃至是の菩薩衆の中に四たりの導師有り。一をば上行と名け、二をば無辺行と名け、三をば浄行と名け、四をば安立行と名く。其の衆の中に於て最も為(これ)上首唱導の師なり」等云云。
 天台云く「是れ我が弟子、応に我が法を弘むべし」云云。妙楽云く「子・父の法を弘む」云云。道暹(どうせん)云く「付属とは此の経は唯下方涌出の菩薩に付す。何が故に爾る。法是れ久成(くじょう)の法なるに由るが故に・久成の人に付す」等云云。
 此等の大菩薩・末法の衆生を利益したもうこと猶魚の水に練(な)れ、鳥の天に自在なるが如し。濁悪の衆生、此の大士に遇つて仏種を殖うること、例せば水精の月に向つて水を生じ、孔雀の雷(いかづち)の声を聞いて懐妊するが如し。天台云く「猶百川の海に潮すべきが如し。縁に牽(ひか)れて応生するも亦復是くの如し」云云。

 慧日大聖尊・仏眼を以て兼ねて之を鑒(かんが)みたもう故に、諸の大聖を捨棄し此の四聖を召し出だして要法を伝え・末法の弘通を定むるなり。問うて曰く、要法の経文如何。答えて曰く、口伝を以て之を伝えん。釈尊・然後(そののち)正像二千年の衆生の為に宝塔より出でて虚空に住立(じゅうりゅう)し、右の手を以て文殊・観音・梵帝・日月・四天等の頂を摩(な)でて・是くの如く三反(ぺん)して・法華経の要よりの外の広・略二門並びに前後の一代の一切経を此等の大士に付属す。正像二千年の機の為なり。其の後・涅槃経の会(え)に至つて重ねて法華経並びに前四味の諸経を説いて文殊等の諸大菩薩に授与したもう。此等は捃拾(くんじゅう)の遺属(いぞく)なり。

【曾谷入道殿許御書 本文】 その五に続く


by johsei1129 | 2019-10-21 21:56 | 曾谷入道 | Trackback | Comments(0)
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