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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 08月 16日

末法の本仏の立場で法門の勝劣を本迹に立て分けて講説した相伝書【百六箇抄】五

[百六箇抄 本文]その五

五十一、脱益の三土の本迹  報土は本、同居・方便は迹なり。
妙楽云く「雖脱在現)と。 本迹理上の一致なりと。心は寿量品も文は現量なれども、上行所伝の本因妙を唱え顕して後は、只久遠の教相にて成仏肝要の観心には非ず云云。

籤の一に云く「本中の体等は迹と殊ならず」と。 脱益の妙覚乃至観行・相似等の妙法蓮華経は理に即して事を含む、然れども本迹一致に非ず、破廃して本を立つ云云。

玄の七に云く「権実は智に約し教に約す」と。 化他不定の時、施す所の権実八教なり。「 両所殊ならず」と。 久遠の本と今日の脱益と両所なり。

籤の七に云く「理浅深無し故に不殊と曰う」と。 本因本果の理を、今日中間にも寿量顕本の理に推し入れて顕すと釈するなり。

籤の七に云く「経に約すれば是れ本門と雖も、既に是れ今世迹中の本を名づけて本門と為す。故に知んぬ、今日は正しく迹中の利益に当る。乃至本成已後倶に中間と名づく。中間本を顕すに利益を得る者、尚迹の益を成ず。況や復今日をや」文。 意は久遠本果の迹を中間・今日の本と為す。又久遠名字の妙法の影を中間今日に垂迹する故に、下種に対して脱益寿量を迹と得たる証拠に釈する是なり。

疏の一に云く「衆生久遠に仏の善巧を蒙る」 と。久遠は下種。霊山は得脱。

籤の十に云く「故に知んぬ、今日の逗会は昔の成熟の機に赴く」と。 霊山下種、久遠得脱の益。

記の二に云く「本時の自行は唯円と合す」 と。本時とは本因妙の時なり。「 化他は不定、亦八教有り」と。 中間、今日化導の儀式なり。

玄の七に云く「迹の本は本に非ず」と。 今日本果妙の事なり。 「本の迹は迹に非ず 」と。本因妙の事なり。 「本迹殊なりと雖も不思議一」と。 本因妙の外全く迹無きなり。迹門は即ち顕本の後は本無今有の方便無得道なりと。中島の証俊に何(いかん)と問われし時、俊範法印答えて云く、不思議一と。求めて云く、其の義如何。答えて云く、文は迹に在り、義は本門に在り云云。会して云く、迹門既に益無し、本門は益有り。本迹勝劣不思議一云云。

妙楽云く「権実は理なり、本迹は事なり」と。天台云く「本迹を二経と為す」と。 如来の本迹は理上の法相なり、日蓮の本迹は事行の法相なり。

以上脱の上の本迹勝劣口決畢んぬ。

[百六箇抄 本文]その六【種の本迹勝劣】に続く

by johsei1129 | 2014-08-16 22:09 | 血脈・相伝・講義 | Trackback | Comments(0)
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