[御義口伝 下 本文]その十四
【
厳王品三箇の大事】
第一 妙荘厳王(みょうしょうごんのう)の事 文句の十に云く「妙荘厳とは妙法の功徳をもつて諸根を荘厳するなり」と。
御義口伝に云く、妙とは妙法の功徳なり、諸根とは六根なり。此の妙法の功徳を以て六根を荘厳(しょうごん)す可き名なり。所詮(しょせん)妙とは空諦なり、荘厳とは仮諦なり、王とは中道なり。今日蓮等の類(たぐ)い・南無妙法蓮華経と唱え奉る者は悉く妙荘厳王なり云云。
第二 浮木孔(ふぼくく)の事
御義口伝に云く、孔(く)とは小孔・大孔の二之れ有り。小孔とは四十余年の経教なり、大孔とは法華経の題目なり。
今日蓮等の類い・南無妙法蓮華経と唱え奉るは大孔なり。一切衆生は一眼の亀なり。栴檀(せんだん)の浮木とは法華経なり。生死の大海に南無妙法蓮華経の大孔(だいく)ある浮木は法華経に之在り云云。
第三 当品邪見即正の事
御義口伝に云く、厳王(ごんのう)の邪見、二人の教化に依り功徳を得て・邪を改めて正とせり。止の一に「辺邪皆中正(へんじゃ・かいちゅうしょう)」と云う是なり。
今日本国の一切衆生は邪見にして厳王なり。日蓮等の類(たぐ)い・南無妙法蓮華経と唱え奉る者は二人の如し。終に畢竟(ひっきょう)住一乗して邪見即正なる可し云云。
[御義口伝 下 本文]その十五に続く