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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 11月 05日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】十三

[御義口伝 下 本文]その十三

陀羅尼品六箇の大事】

 第一 陀羅尼(だらに)の事

 御義口伝に云く、陀羅尼とは南無妙法蓮華経なり。其の故は陀羅尼は諸仏の密語(みつご)なり。題目の五字・三世の諸仏の秘密の密語なり。
 今日蓮等の類い・南無妙法蓮華経と唱え奉るは陀羅尼を弘通するなり。捨悪持善(しゃあく・じぜん)の故なり云云。

 第二 安爾曼爾(あに・まに)の事

 御義口伝に云く、安爾とは止なり、曼爾とは観なり。此の安爾・曼爾より止観の二法を釈し出せり。仍(よ)つて此の咒(じゅ)は薬王菩薩の咒なり。薬王菩薩は天台の本地なり。安爾は我等が心法なり・妙なり、曼爾は我等が色法なり・法なり。色心妙法と呪する時は即身成仏なり云云。

 第三 鬼子母神(きしもじん)の事

 御義口伝に云く、鬼とは父なり。子とは十羅刹女なり。母とは伽利帝母(かりたいも)なり。逆次(ぎゃくじ)に次第する時は、神とは九識なり。母とは八識へ出づる無明なり。子とは七識・六識なり。鬼とは五識なり。流転門の時は悪鬼なり、還滅門(げんめつもん)の時は善鬼なり。仍つて十界互具・百界千如の一念三千を、鬼子母神・十羅刹女と云うなり。
 三宝荒神(さんぽうこうじん)とは十羅刹女の事なり。所謂・飢渇神(けかつじん)・貪欲神(とんよくじん)・障碍神(しょうげじん)なり。今法華経の行者は三毒即三徳と転ずる故に三宝荒神に非ざるなり。荒神とは法華不信の人なり、法華経の行者の前にては守護神なり云云。

 第四 受持法華名者 福不可量の事

 御義口伝に云く、法華の名と云うは題目なり、者と云うは日本国の一切衆生の中には法華経の行者なり。
 又云く、者の字は男女の中には別して女人を讃めたり。女人を指して者と云うなり。十羅刹女は別して女人を本とせり。例せば竜女が度脱苦衆生とて女人を苦の衆生と云うが如し。薬王品の是経典者の者と同じ事なり云云。

 第五 皐諦女(こうだいにょ)の事

 御義口伝に云く、皐諦女は本地は文殊菩薩なり。山海何(い)かなる処にても法華経の行者を守護す可しと云う経文なり。九悪一善とて皐諦女をば一善と定めたり。十悪の煩悩の時は偸盗(ちゅうとう)に皐諦女は当れり。逆次に次第するなり云云。

 第六 五番神呪(じんじゅ)の事

 御義口伝に云く、五番神呪とは我等が一身なり。妙とは十羅刹女なり、法とは持国天王なり、蓮とは増長天王なり、華とは広目天王なり、経とは毘沙門天王(びしゃもんてんのう)なり。此の妙法の五字は五番神呪(じんじゅ)なり。五番神呪は我等が一身なり。
 十羅刹女の呪は妙の一字を十九句に並べたり、経文には「寧ろ我が頭に上るとも」の文是れなり。
 持国天は法の一字を九句に並べたり経文には「四十二億」と云えり。四とは生老病死・十とは十界・二とは迷悟なり。持国は依報の名なり、法は十界なり。
 増長天は蓮の一字を十三句に並べたり。経文には「亦皆随喜したもう」と云えり。随喜の言は仏界に約せり。
 広目天は華の一字を四十三句に並べたり経文には「諸の衆生に於て饒益(にょうやく)する所・多からん」と云えり。
 毘沙門天は経の一字を六句に並べたり。経文には「是の経を持たん者を」等の文是なり云云。


[御義口伝 下 本文]その十四に続く






by johsei1129 | 2019-11-05 20:16 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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