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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 10月 22日

法華経が流布する日本国は一閻浮提(全世界)八万の国にも超えたる国と明した書【神国王御書】三

[神国王御書御書 本文]その三

 無量義経は始め寂滅道場より終り般若経にいたるまでの一切経を・或は名を挙げ或は年紀を限りて・未顕真実と定めぬ、涅槃経と申すは仏最後の御物語に初め初成道より五十年の諸教の御物語・四十余年をば無量義経のごとく邪見の経と定め・法華経をば我が主君と号し給う、中に法華経ましまして已今当の勅宣を下し給いしかば・多宝・十方の諸仏・加判ありて各各本土にかへり給いしを・月氏の付法蔵の二十四人は但小乗・権大乗を弘通して法華経の実義を宣べ給う事なし、譬へば日本国の行基菩薩と鑒真和尚との法華経の義を知り給いて弘通なかりしがごとし、漢土の南北の十師は内にも仏法の勝劣を弁えず外にも浅深に迷惑せり、又三論宗の吉蔵・華厳宗の澄観・法相宗の慈恩・此れ等の人人は内にも迷い外にも知らざりしかども・道心堅固の人人なれば名聞をすてて天台の義に付きにき、知らずされば此の人人は懺悔の力に依りて生死やはなれけむ、将た又謗法の罪は重く懺悔の力は弱くして阿闍世王・無垢論師等のごとく地獄にや堕ちにけん。

 善無畏三蔵・金剛智三蔵・不空三蔵等の三三蔵は一切の真言師の申すは大日如来より五代・六代の人人・即身成仏の根本なり等云云、日蓮勘えて云く法偸(ほうぬすみ)の元祖なり・盗人の根本なり、此れ等の人人は月氏よりは大日経・金剛頂経・蘇悉地経等を齎(もたら)し来る、此の経経は華厳経・般若経・涅槃経等に及ばざる上・法華経に対すれば七重の下劣なり、経文に見へて赫赫たり明明たり、而るを漢土に来りて天台大師の止観等の三十巻を見て舌をふるい心をまよわして・此れに及ばずば我が経・弘通しがたし、勝れたりと・いはんとすれば妄語眼前なり、いかんがせんと案ぜし程に一つの深き大妄語を案じ出だし給う、所謂大日経の三十一品を法華経二十八品並に無量義経に腹合せに合せて三密の中の意密をば法華経に同じ其の上に印と真言とを加えて法華経は略なり大日経は広なり・已にも入れず・今にも入れず・当にもはづれぬ、法華経をかたうどとして三説の難を脱れ・結句は印と真言とを用いて法華経を打ち落して真言宗を立てて候、譬へば三女が后と成りて三王を喪(うしなわ)せしがごとし、法華経の流通の涅槃経の第九に我れ滅して後の悪比丘等我が正法を滅すべし、譬へば女人のごとしと記し給いけるは是なり、されば善無畏三蔵は閻魔王にせめられて鉄(くろがね)の繩七脉(すじ)つけられてからくして蘇りたれども又死する時は黒皮隠隠として骨甚だ露焉(あらわる)と申して無間地獄の前相・其の死骨に顕れ給いぬ、人死して後色の黒きは地獄に堕つとは一代聖教に定むる所なり、金剛智・不空等も又此れをもつて知んぬべし、此の人人は改悔は有りと見へて候へども・強盛の懺悔のなかりけるか、今の真言師は又あへて知る事なし、玄宗皇帝の御代の喪(うしな)いし事も不審はれて候。

 日本国は又弘法・慈覚・智証・此の謗法を習い伝えて自身も知ろしめさず・人は又をもひもよらず、且くは法華宗の人人・相論有りしかども終には天台宗やうやく衰えて・叡山五十五代の座主・明雲・人王八十一代の安徳天皇より已来は叡山一向に真言宗となりぬ、第六十一代の座主・顕真権僧正は天台座主の名を得て真言宗に遷るのみならず、然る後・法華・真言をすてて一向謗法の法然が弟子となりぬ、承久調伏の上衆・慈円僧正は第六十二代並びに五・九・七十一代の四代の座主隠岐の法皇の御師なり、此等の人人は善無畏三蔵・金剛智三蔵・不空三蔵・慈覚・智証等の真言をば器は・かわれども一の智水なり、其の上天台宗の座主の名を盗みて法華経の御領を知行して・三千の頭となり・一国の法の師と仰がれて・大日経を本として七重くだれる真言を用いて八重勝れりとをもへるは・天を地とをもい民を王とあやまち石を珠とあやまつのみならず珠を石という人なり、教主釈尊・多宝仏・十方の諸仏の御怨敵たるのみならず・一切衆生の眼目を奪い取り三善道の門を閉ぢ三悪道の道を開く、梵釈・日月・四天等の諸天善神いかでか此の人を罰せさせ給はざらむ、いかでか此の人の仰く檀那をば守護し給うべき、天照太神の内侍所も八幡大菩薩の百王守護の御ちかいも・いかでか叶はせ給うべき。

 余此の由を且つ知りしより已来・一分の慈悲に催されて粗随分の弟子にあらあら申せし程に・次第に増長して国主まで聞えぬ、国主は理を親とし非を敵とすべき人にて・をはすべきか・いかがしたりけん諸人の讒言を・をさめて一人の余をすて給う、彼の天台大師は南北の諸人あだみしかども陳隋二代の帝(みかど)・重んじ給いしかば諸人の怨もうすかりき、此の伝教大師は南都七大寺・讒言せしかども桓武・平城・嵯峨の三皇用い給いしかば怨敵もおかしがたし、今日蓮は日本国十七万一千三十七所の諸僧等のあだ(仇)するのみならず・国主用い給わざれば万民あだをなす事父母の敵にも超え・宿世のかたきにも・すぐれたり、結句は二度の遠流・一度の頭に及ぶ、彼の大荘厳仏の末法の四比丘並に六百八十万億那由佗の諸人が普事比丘一人をあだみしにも超へ・師子音王仏の末の勝意比丘・無量の弟子等が喜根比丘をせめしにも勝れり、覚徳比丘がせめられし・不軽菩薩が杖木をかをほりしも・限りあれば此れにはよも・すぎじとぞをぼへ候。

若し百千にも一つ日蓮法華経の行者にて候ならば日本国の諸人・後生の無間地獄はしばらくをく、現身には国を失い他国に取られん事・彼の徽宗・欽宗のごとく・優陀延王・訖利多王等に申せしがごとくならん、又其の外は或は其の身は白癩黒癩或は諸悪重病疑いなかるべきか、もし其の義なくば又日蓮法華経の行者にあらじ此の身現身には白癩黒癩等の諸悪重病を受け取り後生には提婆瞿伽利等がごとく無間大城に堕つべし日月を射奉る修羅は其の矢還つて我が眼に立ち師子王を吼(ほう)る狗犬(いぬ)は我が腹をやぶる釈子を殺せし波琉璃(はるり)王は水中の大火に入り仏の御身より血を出だせし提婆達多は現身に阿鼻の炎を感ぜり金銅の釈尊をやきし守屋は四天王の矢にあたり東大寺興福寺を焼きし清盛入道は現身に其身もうる病をうけにき彼等は皆大事なれども日蓮が事に合すれば小事なり小事すら猶しるしあり大事いかでか現罰なからむ。

[神国王御書御書 本文]その四に続く



by johsei1129 | 2019-10-22 20:35 | 重要法門(十大部除く) | Trackback | Comments(0)
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