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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 05月 14日

法華経の行者の祈は響の音に応ずるがごとく全ての衆生が仏になれる事を明らかにした書【祈祷抄】四

[祈祷抄 本文]その四

 問うて云く上にかかせ給ふ道理・文証を拝見するに・まことに日月の天に・おはしますならば大地に草木のおふるならば、昼夜の国土にあるならば大地だにも反覆せずば大海のしほだにもみちひるならば、法華経を信ぜん人現世のいのり後生の善処は疑いなかるべし、然りと雖も此の二十余年が間の天台・真言等の名匠・多く大事のいのりをなすに・はかばかしくいみじきいのりありともみえず、尚外典の者どもよりもつたなきやうにうちをぼへて見ゆるなり、恐らくは経文のそらごとなるか・行者のをこなひのをろかなるか・時機のかなはざるかと、うたがはれて後生もいかんとをぼう。

 それは・さてをきぬ・御房は山僧の御弟子とうけ給はる父の罪は子にかかり・師の罪は弟子にかかるとうけ給はる、叡山の僧徒の薗城・山門の堂塔・仏像・経巻・数千万をやきはらはせ給うが、ことにおそろしく世間の人人もさわぎうとみあへるは・いかに・前にも少少うけ給はり候ぬれども今度くわしく・ききひらき候はん、但し不審なることは・かかる悪僧どもなれば三宝の御意にも・かなはず天地にも・うけられ給はずして、祈りも叶はざるやらんと・をぼへ候はいかに、答て云くせんぜんも少少申しぬれども今度又あらあら申すべし、日本国にをいては此の事大切なり、これをしらざる故に多くの人口に罪業をつくる、先づ山門はじまりし事は此の国に仏法渡つて二百余年、桓武天皇の御宇に伝教大師立て始め給いしなり、当時の京都は昔聖徳太子・王気ありと相し給いしかども・天台宗の渡らん時を待ち給いし間・都をたて給はず、又上宮太子の記に云く「我が滅後二百余年に仏法日本に弘まる可し」云云、伝教大師・延暦年中に叡山を立て給ふ桓武天皇は平の京都をたて給いき、太子の記文たがはざる故なり、されば山門と王家とは松と栢とのごとし、蘭と芝とににたり、松かるれば必ず栢かれらんしぼめば又しばしぼむ、王法の栄へは山の悦び・王位の衰へは山の歎きと見えしに・既に世・関東に移りし事なにとか思食しけん。

 秘法四十一人の行者・承久三年辛巳四月十九日京夷乱れし時関東調伏の為め隠岐の法皇の宣旨に依つて始めて行はれ御修法十五壇の秘法、一字金輪法天台座主慈円僧正・伴僧十二口・関白殿基通の御沙汰・四天王法成興寺の宮僧正・僧伴八口広瀬殿に於て修明門院の御沙汰・不動明王法成宝僧正・伴僧八口・花山院禅門の御沙汰・大威徳法観厳僧正・伴僧八口・七条院の御沙汰・転輪聖王法成賢僧正・伴僧八口・同院の御沙汰・十壇大威徳法伴僧六口・覚朝僧正・俊性法印・永信法印・豪円法印・猷円僧都・慈賢僧正・賢乗僧都・仙尊僧都・行遍僧都・実覚法眼・已上十人大旨本坊に於て之を修す・・如意輪法妙高院僧正・伴僧八口宜秋門院の御沙汰・毘沙門法常住院僧正・三井・伴僧六口・資賃の御沙汰・御本尊一日之を造らせらる・調伏の行儀は如法愛染王法仁和寺御室の行法・五月三日之れを始めて紫宸殿に於て二七日之を修せらる・・仏眼法大政僧正・三七日之を修す・・六字法快雅僧都・愛染王法観厳僧正・七日之を修す・不動法勧修寺の僧正・伴僧八口・皆僧綱・大威徳法安芸僧正・金剛童子法同人・已上十五壇の法了れり、五月十五日伊賀太郎判官光季京にして討たれ、同十九日鎌倉に聞え、同二十一日大勢軍兵上ると聞えしかば残る所の法・六月八日之れを行ひ始めらる、尊星王法覚朝僧正・太元法蔵有僧都・五壇法大政僧正・永信法印・全尊僧都・猷円僧都・行遍僧都・守護経法御室之を行はせらる我朝二度之を行う・五月二十一日武蔵の守殿が海道より上洛し甲斐源氏は山道を上る式部殿は北陸道を上り給う、六月五日・大津をかたむる手・甲斐源氏に破られ畢んぬ、同六月十三日十四日宇治橋の合戦・同十四日に京方破られ畢んぬ、同十五日に武蔵守殿六条へ入り給ふ諸人入り畢んぬ、七月十一日に本院は隠岐の国へ流され給ひ・中院は阿波の国へ流され給ひ・第三院は佐渡の国へ流され給ふ、殿上人七人誅殺せられ畢んぬ、かかる大悪法・年を経て漸漸に関東に落ち下りて諸堂の別当・供僧となり連連と之を行う、本より教法の邪正勝劣をば知食さず、只三宝をば・あがむべき事と・ばかり・おぼしめす故に自然として是を用ひきたれり、関東の国国のみならず叡山・東寺・薗城寺の座主・別当・皆関東の御計と成りぬる故に彼の法の檀那と成り給いぬるなり。

[祈祷抄 本文]その五に続く


by johsei1129 | 2014-05-14 19:09 | 重要法門(十大部除く) | Trackback | Comments(0)
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