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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 03月 19日

『妙法蓮華経』こそが末法弘通の本尊であることを明かした書『法華取要抄』 その一

【法華取要抄(ほっけしゅようしょう】
■出筆時期:文永十一年五月 五十三歳御作(西暦1274年)、日蓮大聖人が立宗宣言した年に帰依した最古参の強信者『富木常忍』に宛てた書。御書10大部の一つ。
■出筆場所:身延山 草庵にて著作
■出筆の経緯:文永十一年四月八日、鎌倉幕府の平左衛門尉に対し生涯三度目となる『国主諌暁』をなされたが、取り入れられず、今後は後世のために弟子への法門の相承を成すべき時と判断し、五月十二日に鎌倉を出て身延山に入る。そして最初に書き記したのが、『妙法蓮華経』こそが末法弘通の本尊であることをあきらかにした本書である。法華取要とは、法華経二十八品の要である『妙法蓮華経』を取り、本尊と成すことを意味している。
■ご真筆: 中山法華経寺所蔵(重要文化財) 時代写本:日興上人及び日目上人の書写(富士大石寺所蔵)

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[法華取要抄(第17紙)真筆本文:問云 如來滅後二千餘年龍樹~捨廣畧取要乎 答曰 玄奘]
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[法華取要抄(第24紙)真筆本文:文末:競出四天下一同諍論也~妙法蓮華經廣宣流布無疑者歟]

[法華取要抄 本文] その一
 

                                  扶桑沙門 日蓮 これを述ぶ。

夫れ以(おもんみ)れば月支西天より漢土日本に渡来する所の経論五千七千余巻なり、其中の諸経論の勝劣・浅深・難易・先後・自見に任せて之を弁うことは其の分に及ばず、人に随い宗に依つて之を知る者は其の義紛紕す、所謂華厳宗の云く「一切経の中に此の経第一」と、法相宗の云く「一切経の中に深密経第一」と、三論宗の云く「一切経の中に般若経第一」と、真言宗の云く「一切経の中に大日の三部経第一」と、禅宗の云く或は云く「教内には楞伽経第一」と、或は云く「首楞厳経第一」と或は云く「教外別伝の宗なり」と、浄土宗の云く「一切経の中に浄土の三部経末法に入りては機教相応して第一なり」と、倶舎宗・成実宗・律宗云く「四阿含・並に律論は仏説なり華厳経・法華経等は仏説に非ず外道の経なり」或は云く或は云く、而に彼れ彼れ宗宗の元祖等・杜順・智儼・法蔵・澄観・玄奘・慈恩・嘉祥・道朗・善無畏・金剛智・不空・道宣・鑒真・曇鸞・道綽・善導・達磨・慧可等なり、此等の三蔵大師等は皆聖人なり賢人なり智は日月に斉く徳は四海に弥れり、其の上各各に経律論に依り更互に証拠有り随つて王臣国を傾け土民之を仰ぐ末世の偏学設い是非を加うとも人信用を致さじ、爾りと雖も宝山に来り登つて瓦石を採取し栴檀に歩み入つて伊蘭を懐き取らば悔恨有らん、故に万人の謗りを捨て猥りに取捨を加う我が門弟委細に之を尋討せよ。

[法華取要抄 本文] その二に続


by johsei1129 | 2014-03-19 22:03 | 御書十大部(五大部除く) | Trackback | Comments(0)
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