【宝塔品二十箇の大事】
第十八 是真仏子の事 (注)
御義口伝に云く、法華経の行者は真に釈迦法王の御子なり。然る間、王位を継ぐ可きなり。
悉是吾子(しつぜごし)の子と、是真仏子の子と、能く能く心得(こころえ)合す可きなり。
今、日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、釈迦法王(注)の御子なり。
(注)
是真仏子
宝塔品の最後にある、下記12の偈にある言葉。
[原文]
能於来世 読持此経 是真仏子 住淳善地
仏滅度後 能解其義 是諸天人 世間之眼
於恐畏世 能須臾説 一切天人 皆応供養
[和訳]
能く来世に於いて、此の経(妙法蓮華経)を読み持せば、是れ真の仏子なり。淳善(清らかで善に満ちた)の地に住せり。
仏の滅度の後に、能く其の義を解せば、是れ諸の天・人、世間の眼となる。
恐畏の世に、能く須臾(しゅゆ・注)も(此の経を)説かば、一切の天・人は、皆まさに(此の人を)供養すべし。
釈迦法王
末法においては、釈迦法王とは、「末法の本仏」日蓮大聖人と拝します。
須臾
ほんの少しの間
【御義口伝 上】要点解説(85)に続く
要点解説 目次