日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2018年 01月 09日

末法の本仏の立場で法華経二十八品を後継者、日興上人に口伝した書【御義口伝 上】要点解説(16)

【譬喩品九箇の大事】

  第一 譬喩品の事 (注) 
文句の五に云く、譬とは比況なり、喩とは暁訓なり、大悲息まず巧智無辺なれば、更に樹を動かして風を訓え、扇を挙げて月を喩すと。

 御義口伝に云く、大悲とは母の子を思う慈悲の如し、今、日蓮等の慈悲なり。章安(注)云く「彼の為に悪を除くは即是れ彼の親」と。
巧智とは南無妙法蓮華経なり、諸宗無得道の立義なり、巧於難問答の意なり、更とは、在世に次で滅後の事と意得可きなり。
樹を動すとは煩悩なり、風を訓るとは即菩提なり。扇を挙ぐとは生死なり、月を喩すとは即涅槃なり。

今、日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る時、牛車(注)に乗じて直至道場(注)するなり。
記の五に云く「樹と扇と風と月とは、唯円教の理なり」と又云く「法説の実相は、何ぞ隠れ何ぞ顕れんや、長風息むこと靡く、空月常に懸れり」と此釈之を思う可し。
 隠とは死なり、顕とは生なり、長風とは我等が息なり、空月とは心月なり。

法華の生死とは、三世常恒にして隠顕之無し、我等が息風とは、吐く処の言語なり、是、南無妙法蓮華経なり。
一心法界の覚月、常住にして懸れり、是を指して、唯円教の理と釈せり。円とは法界なり、教とは三千羅列なり、理とは実相の一理なり云云。



譬喩品
釈尊は【方便品第二】で舎利弗を対告衆として、仏がこの世に出現した「一大事因縁」である「開示悟入」を説く。
そしてその次に説いた「譬喩品」で、仏は「声聞・縁覚・菩薩」の三乗ではなく、唯、一仏乗を説く為に出現したと解き明かす。
釈尊はこの意味を千二百人の直弟子達に理解させるため、引き続き「三車火宅」の譬えを説法する。本品は「三車火宅」を解き明かした品として「譬喩品」の題号がつけられている。
「三車火宅」についてはウィキペディアを参照願います。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E8%8F%AF%E4%B8%83%E5%96%A9

章安

天台大師の一番弟子。天台の法華経・釈三部作「法華文句・法華玄義・摩訶止観」は、全て天台の説法を章安が筆録して取りまとめた。

大白牛車
「三車火宅」の譬えでは、三乗「声聞・縁覚・菩薩」をそれぞれ羊車・鹿車・牛車に譬え、一仏乗を大白牛車に譬えている。

直至道場
譬喩品の次の偈の文

日夜劫数 常得遊戲 与諸菩薩 及声聞衆
与諸菩薩 及声聞衆 乗此宝乗 直至道場


【御義口伝 上】要点解説(17)に続く






by johsei1129 | 2018-01-09 22:15 | 御義口伝 | Comments(0)


<< 末法の本仏の立場で法華経一部二...      末法の本仏の立場で法華経二十八... >>