日蓮大聖人『御書』解説

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2016年 04月 25日

妙法尼抄記 一  一たび人身を失えば万劫復(かえ)らず


御書三十二(妙法尼御前御返事文段) 八月二十日中日

 

一 人の寿命(いのち)は無常なり

 ()の四・二十七に云く「人の命は無常なり。一息(ひといき)追わざれば千載(せんざい)長く()く」文。前息()(おわ)って後息()がざる故に「追わず」という。或は(まさ)に「(かえ)らず」に作るべし。故に()の四本四十三に此の文を釈して云く「一たび人身を失えば万劫(かえ)らず」云云。止の七に「一息還らざるを即ち命終(みょうじゅう)と名づく」云云。 

一 (いず)(いき)は入る気を待つ事なし

  止の七・四十七に云く「大集に云く『出入の息を寿命と名づく。一息(ひといき)還らざるを即ち命終と名づく』と。比丘(びく)、仏に(もう)して(もうさ)『七日を(たも)たず乃至出入の息を保たず』と。仏(のたまわ)()(かな)、善く無常を修せよ』と」云云。

  ()の七末十五に云く「比丘七日を保たず等とは、大論二十五に『仏、比丘の為に死想の義を説く。比丘有り、仏に(もう)、我能()く死想を修すと。仏言く、汝()(かん)が修すると。答えて言く、七年に過ぎずと。有るが云く、七月を保たずと。有るが云く、七日乃至(ないし)六、五、四、三、二、一日と。仏の言く、是れを放逸(ほういつ)と名づくと。有る比丘(もう)す、(あした)より食に至るを保たずと。有るが云く、食の頃と。仏言く、皆()れ放逸と。有る一比丘言く、出ずる息は入る息を保たずと。仏言く、是れを精進(しょうじん)して善く無常を修すと名づく』と」文。「情なく手折りて()ずる気○又こん春もたのまればこそ」。

   後の世と聞けば遠きに似たれども 知らずや今日も()の日なるらん  恵心  

一 風の前の露(なお)(たとえ)にあらず

   (けん)() (たちま)ち微風に()られ 

(しゃ)()す (せい)(こう)の露一杯云云。 (注:瀉。そそぐ・くだる意。)

   露をなどあだなる物と思いけん 我が身も草にをかぬ(ばか)りぞ  維持(これもち)  


                  つづく
文段 目次



by johsei1129 | 2016-04-25 22:44 | 日寛上人 御書文段 | Comments(0)


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