日蓮大聖人『御書』解説

nichirengs.exblog.jp
ブログトップ
2015年 11月 13日

日蓮に怨をなせし人人は先ず必ず無間地獄に堕ちて無量劫の後に日蓮の弟子と成つて成仏す可し、と説いた【経王御前御書】

【経王御前御書】
■出筆時期:文永九年(1272) 五十一歳御作
■出筆場所:佐渡国にて。
■出筆の経緯:本抄は四条金吾が佐渡の日蓮大聖人に使者を遣わされて種々の品々を御供養するとともに、経王御前が誕生した事を伝えたことへの返書となっております。尚、四条金吾と妻日眼女には前年の五月八日に女の子が誕生し、大聖人より「月満」御前と名付けられておられます。
経王御前については「経王御前を儲さ給いて候へば現世には跡をつぐべき孝子なり、後生には又導かれて仏にならせ給うべし」と記されておられるように、四条金吾の跡継ぎたる男子が誕生したことを喜ばれておられます。

また文末では「世は亡び候とも日本国は南無妙法蓮華経とは人ごとに唱へ候はんずるにて候ぞ、如何に申さじと思うとも毀らん人には弥よ申し聞かすべし<中略>日蓮に怨をなせし人人は先ず必ず無間地獄に堕ちて無量劫の後に日蓮の弟子と成つて成仏す可し」と断じ、法華経 常不軽菩薩品で説かれている「而強毒之(にごうどくし)の原理を説かれ、法華経弘通に一層励むよう諭されておられます。
■ご真筆:現存しておりません。

[経王御前御書 本文]

種種御送り物給び候い畢んぬ、
法華経第八・妙荘厳王品と申すには妙荘厳王・浄徳夫人と申す后は浄蔵・浄眼と申す太子に導かれ給うと説かれて候、経王御前を儲させ給いて候へば現世には跡をつぐべき孝子なり後生には又導かれて仏にならせ給うべし。

今の代は濁世と申して乱れて候世なり、其の上・眼前に世の中乱れて見え候へば皆人今生には弓箭の難に値いて修羅道におち後生には悪道疑なし。
而るに法華経を信ずる人人こそ仏には成るべしと見え候へ、御覧ある様にかかる事出来すべしと見えて候、故に昼夜に人に申し聞かせ候いしを用いらるる事こそなくとも科に行はるる事は謂れ無き事なれども、古も今も人の損ぜんとては善言を用いぬ習なれば終には用いられず世の中亡びんとするなり。

是れ偏えに法華経・釈迦仏の御使を責むる故に梵天・帝釈・日月・四天等の責を蒙つて候なり、又世は亡び候とも日本国は南無妙法蓮華経とは人ごとに唱へ候はんずるにて候ぞ、如何に申さじと思うとも毀らん人には弥よ申し聞かすべし、命生て御坐ば御覧有るべし。
又如何に唱うとも日蓮に怨をなせし人人は先ず必ず無間地獄に堕ちて無量劫の後に日蓮の弟子と成つて成仏す可し、恐恐謹言。

四条金吾殿御返事   日 蓮 花押





by johsei1129 | 2015-11-13 16:15 | 四条金吾 | Comments(0)


<< 撰時抄愚記 上三十 摩訶止観十...      寿量品の自我偈に云く(略)日蓮... >>