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日蓮大聖人『御書』解説

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2014年 11月 20日

人の本尊を説き明かす一【文底秘沈抄第二】本門の本尊篇


 次に人の本尊とは即ち是れ
()(おん)元初(がんじょ)自受用(じじゅゆう)報身の再誕、末法下種の主師親、本因妙の教主大慈大悲の南無日蓮大聖人是れなり。

問う、久遠元初の自受用身とは即ち是れ(ほんにん)(みょう)の教主釈尊なり、(しか)るに諸門流一同の義に()わく、蓮祖は即ち是れ本化(ほんげ)上行の再誕なりと云云。其の義文理(もんり)分明なり処々に之を示すが如し、今何ぞ蓮祖を久遠元初の自受用身と称し奉るや。

答う、外用(げゆう)(せん)(ごん)は実に所問の如し、今は内証(ないしょう)深秘(じんぴ)なるが故に自受用報身の再誕と云うなり。

血脈抄(けちみゃくしょう)に云く、久遠名字已来(いらい)本因本果の主、本地自受用報身の垂迹(すいじゃく)、上行菩薩の再誕、本門の大師日蓮等云云。

若し外用の浅近に()れば上行の再誕日蓮なり、若し内証の深秘に望まば本地自受用の再誕日蓮なり。故に知んぬ本地は自受用身、垂迹は上行菩薩、顕本は日蓮なり。

問う、顕本日蓮とは前代に(いま)だ聞かず、若し文理無くんば誰か之を許すべけんや。

答う、宗祖云く日蓮仏法を試みるに道理文証に過ぎず、(また)道理文証よりも現証に過ぎず云云。



  人の本尊を説き明かす二 につづく

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by johsei1129 | 2014-11-20 20:13 | 日寛上人 六巻抄 | Trackback | Comments(0)


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