【二十八品に一文充の大事】
合せて二十八箇条の大事秘す可し云云
序品
十界也 始覚
於無漏実相 心已得通達(注)
妙法 不変 随縁
此の文は、我が心、本より覚なりと始めて覚るを成仏と云うなり。
所謂、南無妙法蓮華経と始めて覚る題目なり。
方便品
真諦 俗諦 迹門 本門
是法住法位 世間相常住(注)
此の文、衆生の心は本来仏なりと説くを常住と云うなり。万法元より覚の体なり
譬喩品
大白牛車 凡夫即極、住処即寂光なり。
乗此宝乗 直至道場
極果の処也
此の文は自身の仏乗を悟つて自身の宮殿に入るなり。
所謂南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり。
【御義口伝 下】十九に続く