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日蓮大聖人『御書』解説

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2019年 11月 05日

末法の本仏の立場で法華経一部二十八品を直弟子日興上人に口伝した書【御義口伝 下】十七

[御義口伝 下 本文]その十七

普賢経五箇の大事】
 第一 普賢経の事 題号をば仏説観普賢菩薩行法経と云云。

 御義口伝に云く、此の法華経は十界互具・三千具足の法体なれば、三千・十界悉(ことごと)く普賢なり。法界一法として漏(も)るる義之れ無し、故に普賢なり。妙法の十界・蓮華の十界なれば、依正の二法悉く法華経なりと結し納めたる経なれば、此の普賢経を結経とは云うなり。然らば十界を妙法蓮華経と結し合せたり云云。

 第二 不断煩悩 不離五欲 得浄諸根 滅除諸罪の事

 御義口伝に云く、此の文は煩悩即菩提・生死即涅槃を説かれたり。法華の行者は貪欲(とんよく)は貪欲のまま、瞋恚(しんに)は瞋恚のまま、愚癡(ぐち)は愚癡のまま、普賢菩薩の行法なりと心得可きなり云云。

 第三 六念の事  念仏 念法 念僧 念戒 念施 念天なり

 御義口伝に云く、念仏とは唯我一人の導師なり。念法とは滅後は題目の五字なり。念僧とは末法にては凡夫僧なり。念戒とは是名持戒(ぜみょうじかい)なり。念施とは一切衆生に題目を授与するなり。念天とは諸天昼夜・常為法故(じょういほうこ)・而衛護之(にえごし)の意(こころ)なり。末法当今の行者の上なり。之を思う可きなり云云。

 第四 一切業障海 皆従妄想生 若欲懺悔者 端坐思実相 衆罪如霜露 慧日能消除の事

 御義口伝に云く、衆罪とは六根に於て業障(ごうしょう)降り下る事は霜露(そうろ)の如し。然りと雖も慧日を以て能く消除すと云えり。
 慧日とは末法当今・日蓮所弘の南無妙法蓮華経なり。慧日とは仏に約し、法に約するなり。釈尊をば慧日大聖尊と申すなり。法華経を又如日天子能除諸闇と説かれたり。末法の導師を如日月光明等と説かれたり。

 第五 正法治国 不邪枉(ふじゃおう)人民の事

 御義口伝に云く、末法の正法とは南無妙法蓮華経なり。此の五字は一切衆生を・たぼらかさぬ秘法なり。正法を天下一同に信仰せば此の国安穏ならむ。されば玄義に云く「若し此の法に依れば即ち天下泰平」と。此の法とは法華経なり。法華経を信仰せば天下安全たらむ事・疑ひ有る可からざるなり。

已上二百二十九箇大事

[御義口伝 下 本文]その十八に続く






by johsei1129 | 2019-11-05 21:06 | 御義口伝 | Trackback | Comments(0)


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